« 2020年3月 | メイン | 2021年3月 »

2020年6月

2020年6月 9日 (火)

逆転が難しい展開に

20200609_887四桂を取り払い、8二金のヒモが切れました。この金が手に入れば先手玉に△8八飛成以下の詰めろが掛かります。駒割りも後手が大きくリードしており、逆転は難しいものとして控室では検討が続いています。

Img_4122_z_heya 

(虹)

受けきりの方針

20200609_82▲2四馬で5一飛に当てたところ、△5二飛と避けた局面です。後手玉は狭くなりつつも、先手からの攻めの手段がなかなか見当たらない状況に。後手からは(1)△2八飛や(2)△7六飛など、手に困りません。中田功八段は後手よしとの見解になり、「第1局もそうですが、里見さんは優勢になってからの指し回しが手堅いですよね」と、逆転させない方針を評価しています。

Img_4103_z_sato02 (里見香女流王位が着実な手を重ね、連勝に近づいている)

Img_4241_h1500 (少し前の局面で、井上九段も「これは早そうですな」と告げていた)

(虹)

おやつ

14時30分、両対局者におやつが運ばれました。注文は両者とも、「季節のフルーツのショートケーキ」(アニバーサリー)と「茂木ビワゼリー」(茂木一まる香本家)。

Img_4220_o03 (茂木ビワゼリー)

Img_4213_o01_l_2

Img_4218_o02 (季節のフルーツのショートケーキ)

※対局者とは別に注文したものを撮影致しました。

Img_4235_ol (「あっさりとして食べやすくて、フルーツたっぷりですね」と鹿野女流二段)

【アニバーサリー】
https://anniversary2001.com/

【茂木一まる香本家】
https://biwajelly.co.jp/

(虹)

長考の末に

20200609_74昼食休憩明けから残り時間に差がつき始めています。中田功八段が予想していた▲4五角の筋を、加藤桃女流三段は長考の末にひねり出しましたが、里見香女流王位は少考で△5四金と返しています。時刻は14時を回り、消費時間は▲加藤2時間39分、△里見1時間3分(持ち時間各4時間)。

Img_4101_z_kato02 (加藤桃女流三段は残り時間が気になる時間帯に)

(虹)

まだまだ分からない

20200609_70控室の継ぎ盤では、以下▲8四同金△同歩▲4五角△7四銀▲7五歩△同銀▲7四金(変化図)が並べられました。途中の▲4五角の設置が先手にとって味がよく、中田功八段からは「この角がずっと利いてくると、まだまだ分かりませんよ」。後手ペースといわれていたところから、先手が盛り返す可能性について指摘しています。

20200609_77h

Img_4210_h1310

(虹)

対局再開前後の様子

Img_4191_ha01

Img_4194_ha02

Img_4195_ha03

Img_4203_ha07

Img_4198_ha04

Img_4200_ha06

Img_4204_ha08

(虹)

昼食メニュー

Img_4181_hm04 (一口ヘレカツ)

Img_4177_hm03 (里見香女流王位の注文)

Img_4174_hm02 (チキンステーキ&白身魚フライ)

Img_4170_hm01 (加藤桃女流三段の注文。白米抜き)

※対局者とは別に注文したものを撮影致しました。

(虹)

昼食休憩

20200609_6612時、図の局面で加藤桃女流三段が26分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲加藤桃1時間43分、△里見香55分。昼食の注文は、里見香女流王位がサービスランチの「一口ヘレカツ」(レストランイレブン)、加藤桃女流三段がサービスランチの「チキンステーキ&白身魚フライ盛り合わせ(白米なし)」(レストランイレブン)と「ゆで卵」。対局は13時に再開します。

Img_4187_h_heya (熟考で昼食休憩に入った加藤桃女流三段がじっと考え続けていた)

(虹)

あと数手で優劣がハッキリする

20200609_60_2▲6六歩~▲6五歩で桂を取り、将来的に▲7七桂の切札を作る変化も有力だったと中田功八段はいいます。実戦は▲7四歩に△8四角で先手が急かされる形に。「▲6六歩だと何か気になる手があったのでしょうか」と、継ぎ盤の駒が忙しなく動いています。「6五桂を取る暇がなくなると後手がよくなりますよ」とも。

20200609_63▲7六金は受けただけではなく、次に▲6五金△同歩▲6四歩の攻めも見た一着。しかし中田功八段はそうされる前に△7五角▲同金で「後手陣もしっかりとしています。そこで何か手があれば里見さん持ちです。数手で優劣はハッキリします」との見方に。

Img_4163_h1100b (継ぎ盤に鋭い視線を飛ばす中田功八段)

Img_4146_h1100a (その向かいには鹿野女流二段)

(虹)

関西将棋会館周辺

Img_4015_yodo01 (淀川)

淀川は、琵琶湖を水源とした唯一の河川です。滋賀県大津市で琵琶湖から流れ出たときは瀬田川と呼ばれ、京都府に入るあたりで宇治川と名を変えます。さらに桂川と木津川が合流して淀川と再度名を変え、大阪湾に流れ込みます。
対局場付近では大阪市北区と淀川区の境を流れており、上流側に十三大橋(全長681.24メートル)、下流側に新十三大橋(全長792.80メートル)が架かっています。毎年8月頃になるとなにわ淀川花火大会が開催され、大勢の観覧客でにぎわいます。

Img_4009_yodo02 (別アングルから)

Img_4011_yodo03 (こちらは新十三大橋。福島区と淀川区をつないでおり、車道だけでなく歩道もある)

(虹)

カテゴリ

ブログ内検索

  • Loading