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131手で甲斐が先勝を決めた。第2局は5月20日(木)
兵庫県姫路市「イーグレひめじ」にて行われます。
投了図は▲4一同竜左まで。終局時刻は19時30分。消費時間は、ともに3時間59分。
互いに1分将棋の中、清水が惜しげもなく金・銀を投入し受ける。果たして後手玉の牙城をうまく崩す手段はあるのか(吟)
図の△7五角では△7五竜~△8五竜と桂を補充しておくと控え室では見られていたが、△7五角と飛び出したことによって甲斐にもチャンスがうまれた。▲5七角か▲5七銀で勝負に出るだろう
(吟)
図の△5六歩で清水の残り時間は4分。対する甲斐は20分残している。形勢は清水やや良しと言われているが持ち時間が微妙に影響するか。
▲5七銀と引くと思いきや▲2六桂と甲斐は着手した。控え室の鈴木八段は「これは気が短い手だね。焦ったかな」と話す。チャット解説の長岡裕也四段も「▲2六桂ですか。まだ先手は後手玉を寄せるだけの駒がないので、普通は悪手ですね。△6八歩成で焦ります」。
直後に清水の△6八歩成が着手された(吟)
次の一手問題が出題され、図の△8四飛を当てた20名の方のうち、15名に記念品がプレゼントされた次の一手問題はこの後も出題される予定である
抽選を行う久津女流初段
同じく抽選する鈴木八段
青野九段も大盤解説へ特別参加
「△9六歩▲7四歩に△8四飛は▲8五歩△同桂▲5五銀の可能性があるので、シンプルに△9七歩成▲7三歩成△8四飛と捌きあってどうか。以下▲6三と△8八飛成▲7二飛成△3五桂▲6四と(参考図)が予想され、先手は金を取れば受けがきく形です。駒得の先手が厚そうですね」(長岡裕也四段)
曇天の中、すでに約100名のファンの方が詰め掛けた
明快な鈴木八段の解説。本局を初手から振り返る。ミニ中飛車講座にファンの方も熱心に聞き入っている
青野照市九段も検討に加わった
16時からの大盤解説に備え、厳しい表情で検討する鈴木八段とそれをじっと見つめる聞き手の久津女流初段
前女流王位で、今期も挑戦者決定戦まで進出した石橋幸緒女流四段(LPSA所属)も控え室を訪れて検討中
5月10日に組まれた北海道新聞の特集記事。中村修九段と豊川孝弘七段による対談が中心となっている