岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ

10時15分、控室にもおやつが運ばれました。

（検討中、運ばれてきたおやつに福崎九段が反応。「ちょっと休憩しておやつ食べよ」）

（対局者に出されたものとはやや違い、絆が鯛の饅頭に変わっていた）

（満面の笑みのスリーショット）

（潤）

10時頃、控室では福崎文吾九段と藤井奈々女流１級が、大盤解説会の次の一手景品用に色紙を作成していました。

（色紙に揮毫する福崎九段。「あんまり書くことないから緊張するわ」と話していた）

（「モナリザの微笑み」と呼ばれる福崎スマイルを頂戴しました）

（続いて、藤井女流１級が、揮毫……ではなく、お絵かきをはじめた）

（藤井女流１級のサイン色紙各種。眺めているだけで楽しくなる）

（潤）

図は10時すぎの局面。里見女流名人は居飛車穴熊、谷口女流三段は向かい飛車に振り直したあと、木村美濃に構えています。図の谷口女流三段が△４四銀と出たて手に対し、福崎九段は「余計なことはせずにね」と印象を述べました。代えて△７三桂を検討していたようです。

（継ぎ盤検討の様子。まだ本格的な戦いの順は示されていない）

（潤）

10時になって両対局者に午前のおやつが出されました。おやつはともに和菓子（饅頭３品）で、飲み物はお茶です。

（午前のおやつは和菓子）

（和菓子は上が「絆」、右が「希望のひかり」、左が「鹿の子」で、出雲の老舗和菓子屋「坂根屋」の一品）

（潤）

（８時40分頃の対局室。関係者がそろいはじめた）

（８時48分、谷口女流三段が入室）

（里見女流名人は８時49分に入室すると、駒袋の駒を盤上に広げた）

（駒を並べる両対局者）

（開始数分前になって、里見女流名人はハンドクリームを塗ってのばした）

（視線を落として対局開始を待つ谷口女流三段）

（潤）

３手目に▲２六歩と飛車先を突き、居飛車で指す方針を示した里見女流名人に対し、谷口女流三段は△５四歩と５筋の歩を突き、以下ゴキゲン中飛車の作戦を取りました。その後、谷口女流三段は飛車先の交換を防がずに指し続けると、18手目に角交換をしていきました。

（対局開始前、集中する里見女流名人。第２局は居飛車を選んだ）

（谷口女流三段はゴキゲン中飛車から飛車先交換を受けない作戦を取った）

（潤）

（９時、対局が開始された）

（初手▲７六歩を指す里見女流名人）

（２手目△３四歩を指す谷口女流三段）

（里見女流名人の３手目は▲２六歩。本局は居飛車で指す意思を示した）

（潤）

（先手の里見香奈女流名人）

（後手の谷口由紀女流三段）

（対局開始を待つ両者）

（潤）

おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。本局関連のスケジュールは下記の通りです。

【本日のスケジュール】

09:00　対局開始
10:00　午前のおやつ
12:00　昼食休憩
13:00　対局再開
13:30　現地解説会開始
14:00　午後のおやつ

（前夜祭の行われたニューウェルシティ出雲。今朝の出雲市は晴れ）

（潤）

両対局者が会場を退出すると、明日の対局の見所などが立会人で大盤解説会解説の福崎文吾九段、聞き手の藤井奈々女流１級、記録係の相川春香女流初段によって話されました。

（登壇した福崎文吾九段、藤井奈々女流１級、相川春香女流初段）

（どこにいっても笑顔と遊び心の絶えない福崎九段）

福崎「まず自己紹介からね、はい」
藤井「明日の大盤解説聞き手を務めさせていただきます、女流１級の藤井奈々と申します」
相川「記録係を務めます、女流棋士の相川春香です」
福崎「明日の大盤解説に乱入する福崎文吾です」

（緊張気味の藤井女流１級）

福崎「明日の戦いには、どのようなイメージを持ってますか。見どころとか」
藤井「里見さんは、序盤・中盤・終盤、隙のない将棋で、谷口さんもリーグ戦を８勝１敗で通過されました。トップ棋士同士の激しい戦いになることは間違いないと思います」

（今回、対局関係者では唯一の関東出身となる相川女流初段）

福崎「もう完璧なまとめじゃないの。もっとしどろもどろに言わな。では相川さん」
相川「谷口さんとは研究会でご一緒させていただいています。でも明日は里見さんが先手なので、戦型はどうなるか」
福崎「第１局は相振り飛車でしたね。男性のタイトル戦だと、飛車が２八に接着剤でくっついてるからね。女性のトップは飛車が横にいきますね。明日もそうかな」
藤井「と予想します」

（絶好調の福崎節に、井上九段もこのご様子）

（川上幸博・出雲市議会議長が中締めを行い、前夜祭は終了した）

（書き起こし：牛蒡記者。写真：潤）

本日のブログ掲載は以上となります。第２局は明日26日（日）の９時開始です。明日の対局をお楽しみに。

（潤）