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2019年1月

2019年1月27日 (日)

感想戦

大盤解説会場から対局室に戻った両対局者は感想戦を行いました。

Dsc_0532(シリーズ2連勝。好スタートを決めた里見女流名人)

Dsc_0543(立会人の畠山鎮七段はメモを取りながら感想戦を見守る)

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Dsc_0556(終盤に猛追した伊藤女流二段。第3局で巻き返しなるか)

感想戦は18時33分に終了しました。本局の中継ブログの更新は以上で終了いたします。
ご観戦ありがとうございました。2月10日に千葉県野田市「関根名人記念館」で行われる第3局をお楽しみに。

(吟)

両対局者 大盤解説会場に

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Dsc_0516(大盤解説会場で、里見女流名人は「▲5三金(83手目)がちょっと危なかったかもしれない」と話し、伊藤女流二段は「▲5三金に△3四角は▲4一飛成と飛車を成られてしまうので」と対局を振り返った)

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(吟)

終局直後

終局直後、両対局者は主催紙のインタビューに答えました。

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―― 相振り飛車になりまして、2筋の歩を伸ばしてから飛車を振り直すのは珍しいかなと思ったのですが。

里見 早めに3筋を交換されたので、押さえ込める形になればと思って飛車を振り直しました。

―― 昼食休憩のあたりは、形勢をどのように見ていましたか。

里見 囲えていて攻めていけているので、まずまずかなと思っていました。

―― 控室では先手が指せるという声が多かったですが、中盤のあたりは。

里見 もうちょっと手厚く指すべきだったと思うのですが、ちょっとチグハグで、だいぶ怖い形になってしまいました。途中は自信のないところもありました。形勢が動いているところが多かったように思います。

―― 角銀のどちらかを取れる局面で(△5四銀・60手目)のところは角を取るのは。

里見 そうですね。そういう感じでいきたかったのですが、飛車を使われる形になるので、そのときの判断では指しにくいかなと思ったので。

―― 明快にここがという局面はありましたか。

里見 △6四香(64手目)が思った以上に厳しく、何か切り返しがあるかなと思ったのですが、具体的な順がわからなかったです。だいぶ怖い踏み込みをしてしまいました。そこからはどちらが勝ってもおかしくなかったと思います。

―― 勝ちになったと思ったのは。

里見 最後のあたりですね。お互いに時間がなかったので、もっといい順があったかもしれません。

―― 一局を通じて。

里見 ジリジリとポイントを稼ぐような将棋だったと思うのですが、途中から読みきって攻め合いにいったつもりでしたが、あまりよくなかったかなと。そこからは、どちらがいいのかわからない将棋だったと思います。

―― 恒例となりました地元での対局を制しました。地元対局の感想を。また足の具合を心配されるかたも多いと思います。

里見 地元で対局できることは、幸せなことだなと思います。自分の中では集中して指したつもりですが、内容はちょっとチグハグな指し手になってしまったかなと。足はだいぶ……。少しずつ歩けるようになってきていますので。なるべく早く治るように務めたいと思います。

―― 第3局の野田は10連覇が懸かる対局になります。

里見 自分の弱い部分を少しずつ、なくせるようにして、力を発揮できるような状態で対局に臨みたいと思います。

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―― 序盤は手損があって、何か誤算があったのではないかといわれていましたが。

伊藤 そうですね。交換した(3筋の)歩をまた打っているので。できれば打ちたくなかったのですが、▲3五銀が見えていて、出られたときの対処がわからなかったので仕方なくという感じですね。

―― 昼食休憩のあたりは、形勢をどう見ていましたか。

伊藤 形勢はあまりよくないと思いながら、指していました。何とか食らいついていきたいなという気持ちでした。

―― 馬を作ったあたりは。

伊藤 その前を思えば勝負の形になったかなと思っていました。

―― 終盤は本譜にまさる順というのは。

伊藤 それが見えなくて。少し足りないのかなと思っていました。

―― 一局を通してはどうですか。

伊藤 序盤で指しにくくしてしまって、それを悔やんでも仕方がないので、目の前の局面に集中して指そうと思っていました。粘って勝負形にはなったのですが、考えてみましたが、こちらが勝ちという局面は見つかりませんでした。少しずつ足りなかったのかなという感じです。

―― 第3局に向けては。

伊藤 全力を尽くすだけだと思いますので、一生懸命頑張ります。

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(吟)

里見女流名人が2連勝

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第45期女流名人戦五番勝負第2局は、121手で里見女流名人が勝ちました。終局時刻は16時57分。消費時間は▲里見女流名人2時間49分、△伊藤女流二段2時間59分。この結果、シリーズ成績は里見女流名人の2連勝になりました。

伊藤女流二段が一分将棋に

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▲4一角に伊藤女流二段が1分使って△4二金を着手しました。△4二金から後手は一分将棋になりました。対して里見女流名人は17分残しています。△4二金に▲同金なら先手の攻めが遅れます。

Dsc_0408(伊藤女流二段は形勢が苦しいが、持ち前の粘り強さを発揮できるか)

(吟)

終盤の対局室

Dsc_0462(終盤の対局室を映し出すモニター。形勢は相変わらず里見女流名人が勝勢)

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Dsc_0461(対局場の松籟亭)

(吟)

先手勝勢

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図は△1九角成に▲5三歩と打った局面。先手の5四銀と4四銀が威張っていて、後手の飛車はいかにも息苦しいです。Twitter解説の池永四段の形勢判断が、先手優勢から勝勢になりました。

■Twitter解説■
池永天志四段>馬は作られましたが、▲5三歩が単純ながら厳しいですね。里見女流名人が確実に勝ちに近づいています。(先手勝勢)

Dsc_0401(地元の出雲で開幕2連勝なるか)

(吟)

青空の出雲

Dsc_0457(昨日は荒れていた出雲の天気だが、今日は青空に恵まれました)

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Dsc_0455(「出雲文化工房」内には前期のスポーツ報知のパネルが飾られていました)

(吟)

現地大盤解説会

Dsc_0439(大盤解説会場の「縁結び交流館」)

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Dsc_0453(会場にはすでに180人のお客さまが来場していた。会場はほぼ満席でした)

(吟)


午後のおやつ

14時になり両対局者にはおやつが運ばれました。両者「苺スペシャリテ」と「紅茶」。市内のクレール洋菓子店の品。出雲産の苺がふんだんに使用されていて、スポンジには米粉が使われています。

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(吟)

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