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2019年1月27日 (日)

終局直後

終局直後、両対局者は主催紙のインタビューに答えました。

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―― 相振り飛車になりまして、2筋の歩を伸ばしてから飛車を振り直すのは珍しいかなと思ったのですが。

里見 早めに3筋を交換されたので、押さえ込める形になればと思って飛車を振り直しました。

―― 昼食休憩のあたりは、形勢をどのように見ていましたか。

里見 囲えていて攻めていけているので、まずまずかなと思っていました。

―― 控室では先手が指せるという声が多かったですが、中盤のあたりは。

里見 もうちょっと手厚く指すべきだったと思うのですが、ちょっとチグハグで、だいぶ怖い形になってしまいました。途中は自信のないところもありました。形勢が動いているところが多かったように思います。

―― 角銀のどちらかを取れる局面で(△5四銀・60手目)のところは角を取るのは。

里見 そうですね。そういう感じでいきたかったのですが、飛車を使われる形になるので、そのときの判断では指しにくいかなと思ったので。

―― 明快にここがという局面はありましたか。

里見 △6四香(64手目)が思った以上に厳しく、何か切り返しがあるかなと思ったのですが、具体的な順がわからなかったです。だいぶ怖い踏み込みをしてしまいました。そこからはどちらが勝ってもおかしくなかったと思います。

―― 勝ちになったと思ったのは。

里見 最後のあたりですね。お互いに時間がなかったので、もっといい順があったかもしれません。

―― 一局を通じて。

里見 ジリジリとポイントを稼ぐような将棋だったと思うのですが、途中から読みきって攻め合いにいったつもりでしたが、あまりよくなかったかなと。そこからは、どちらがいいのかわからない将棋だったと思います。

―― 恒例となりました地元での対局を制しました。地元対局の感想を。また足の具合を心配されるかたも多いと思います。

里見 地元で対局できることは、幸せなことだなと思います。自分の中では集中して指したつもりですが、内容はちょっとチグハグな指し手になってしまったかなと。足はだいぶ……。少しずつ歩けるようになってきていますので。なるべく早く治るように務めたいと思います。

―― 第3局の野田は10連覇が懸かる対局になります。

里見 自分の弱い部分を少しずつ、なくせるようにして、力を発揮できるような状態で対局に臨みたいと思います。

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―― 序盤は手損があって、何か誤算があったのではないかといわれていましたが。

伊藤 そうですね。交換した(3筋の)歩をまた打っているので。できれば打ちたくなかったのですが、▲3五銀が見えていて、出られたときの対処がわからなかったので仕方なくという感じですね。

―― 昼食休憩のあたりは、形勢をどう見ていましたか。

伊藤 形勢はあまりよくないと思いながら、指していました。何とか食らいついていきたいなという気持ちでした。

―― 馬を作ったあたりは。

伊藤 その前を思えば勝負の形になったかなと思っていました。

―― 終盤は本譜にまさる順というのは。

伊藤 それが見えなくて。少し足りないのかなと思っていました。

―― 一局を通してはどうですか。

伊藤 序盤で指しにくくしてしまって、それを悔やんでも仕方がないので、目の前の局面に集中して指そうと思っていました。粘って勝負形にはなったのですが、考えてみましたが、こちらが勝ちという局面は見つかりませんでした。少しずつ足りなかったのかなという感じです。

―― 第3局に向けては。

伊藤 全力を尽くすだけだと思いますので、一生懸命頑張ります。

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(吟)

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