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第61期王座戦五番勝負第5局

2013年10月20日 (日)

文人の宿

常磐ホテルは井伏鱒二氏や山口瞳氏の定宿としても知られる。
山口氏は建て直し前の「九重」に何度も宿泊し、執筆活動も行ったそうだ。

山口瞳(1926年-1995年)
作家、エッセイスト。代表作は『江分利満氏の優雅な生活』など。愛棋家として知られ、棋士との交遊も深かった。棋士との駒落ち対局を紹介した『血涙十番勝負』は有名。氏のエッセイや小説には常磐ホテルが何度も登場する。

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(ホテルの蔵書の一部)

(牛蒡)

常磐ホテル

常磐ホテルは昭和4年に創業。皇室の利用も多く、甲府の迎賓館と呼ばれている。趣向を凝らした離れ客室のほか、富士山を望む西館、南アルプスと庭園を見渡せる東館がある。山梨のブランド牛「甲州牛」や地元の素材をいかした料理も楽しめる。
将棋や囲碁のタイトル戦の開催も多い。特に今期は重要な対局が組まれている。将棋界では本局のほか、竜王戦第7局も予定されている。囲碁界では今月17日に名人戦が行われ、井山裕太王座がタイトルを奪取。史上2人目の大三冠(棋聖、名人、本因坊)、自身2度目の六冠を達成した。

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(ホテルの外観。本日は雨だった。明日は晴れの予報が出ている)

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(庭園を囲むように離れの客室がある。左の棟が対局室の九重)

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(牛蒡)

検分

対局室は離れにある和室の「九重」。室内からは庭園を望むことができる。
特に問題はなく、数分で検分は終了した。

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(牛蒡)

現地到着

関係者一行は16時前にホテルに到着。18時から検分が行われる。
(本日夕食の取材はありません。ご了承ください)

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(新宿駅にて、羽生王座)

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(中村六段)

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(特急かいじ109号で甲府に入った)

(牛蒡)

 

王座戦第5局

第61期王座戦五番勝負は第4局を終えて両者2勝。最終第5局は2013年10月21日(月)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。羽生善治王座が勝てば通算21期目の王座獲得。同一タイトル記録としては大山康晴十五世名人の王将20期を抜いて歴代単独1位となる。中村太地六段が勝てば初のタイトル獲得。
対局開始は当日9時。持ち時間は各5時間。立会人は勝浦修九段、記録係は黒沢怜生三段(21歳、高橋道雄九段門下)。先後はあらためて振り駒で決められる。棋譜・コメント入力は烏、ブログ更新は牛蒡が担当する。

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(牛蒡)

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