対局場の常磐ホテルは1929年創業と長い歴史があり、皇室御用達の格式あるホテルで「甲府の迎賓館」とも呼ばれます。囲碁・将棋のタイトル戦の定宿として知られ、1954年に王将戦七番勝負第6局の大山康晴王将-升田幸三八段(肩書は当時)戦が行われて以来、数多くのタイトル戦が行われてきました。2階にある「名人の小径」では対局時の写真をはじめ、貴重な資料が展示されています。
王座戦の開催は2020年以来5年ぶりです。この年の第68期五番勝負は永瀬拓矢王座(当時)に久保利明九段が挑戦したシリーズ。常磐ホテルで行われた第5局を永瀬王座が制し、防衛を決めました。






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