局後インタビュー
終局後、感想戦の前にインタビューが行われました。
(挑戦者となった豊島九段)
── 一局全体を振り返って。
豊島 △5四金(22手目)から積極的に動かれて、あまり自信のない立ち上がりでした。そのあと攻める形にはなったのですが、駒損になったので角金交換のあたりは、あまり自信がないような気もしました。
── 夕食休憩のあたりは。
豊島 ▲6三歩(89手目)を打って結構迫れる形なのかなと思ったのですが、こちらの玉も危ない形なので分からなかったです。
── 王座戦は8年ぶり2度目の挑戦になります。
豊島 今期が始まったときは、挑戦は難しいのかなと思っていたのですが、思っていたよりかは成績が出ている感じがして、挑戦が決まったので五番勝負に向けてしっかり取り組みたいと思います。
── 永瀬王座の印象は。
豊島 永瀬王座は、鋭い攻めと粘り強い受けの両方を兼ね備えているイメージで、五番勝負は厳しい戦いになると思いますが、しっかりと準備して臨めたらと思います。
(大橋六段)
── 一局全体を振り返って。
大橋 あまり指したことがない将棋で、分からないところが多かったのですが、ただ、形勢というか模様がよくなった局面はあったと思うので、そのあたりでうまく指しきれなかったのが反省点かなと。
── 「模様がよくなった局面」とは具体的に。
大橋 角と金の交換になったあたりは、自玉が薄いのですが駒得なので、後手番としてはまずまずかな、という気はしていました。
── 今年度、高い勝率ですが、好調の要因は。
大橋 何か明確なものがあるのか分からないのですが、一局一局、精一杯やった結果かなと思っています。
── タイトル初挑戦まであと一歩でした。
大橋 本局は、もうちょっとうまくできたのかなという内容だったので、次に生かしていけたらと思います。
(書き起こし:夏芽、撮影:虹)