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2020年9月 3日 (木)

終局直後

Dsc_38511 (永瀬王座は、防衛に向けて好スタート)

Dsc_38561(敗れた久保九段)

Dsc_38591 (主催紙インタビューに応じる)

Dsc_38611

◆永瀬王座の談話

――一局を通しての感想をお願いします。

永瀬 最初、何かあるのかなという感じだったんですけど、少し形勢を損ねてしまったような気がしました。▲3七角(93手目)では苦しいかなと。▲3二金と打っていけないと主張がないので。そのあとは△6七金(94手目)と打たれて、こちらの玉が薄くなってしまって、自信のない展開になりました。

――▲7九金(109手目)と打って穴熊を再生されたところはいかがでしたか。

永瀬 苦しい気はしたんですけど、明快な手がなければ難しいかなとは思っていました。

――難しい戦いが長く続いたかと思いますが、終盤で手応えを感じたのはどの辺りですか。

永瀬 ▲8一金(153手目)~▲9一金で、分からなかったですけど、こちらの攻めの形も相当なのかなと思いました。

――午前中で千日手になるかと思われたところもありましたが、どのように感じられていましたか。

永瀬 打開が難しい気がしたんですけど、▲3七角(63手目)までいけば、一応は千日手は回避できているのかなと。

――本局の勝因は。

永瀬 勝因かは分かりませんが、▲7七桂(147手目)と跳ねた手がどうだったかが気になるところです。

――よかったか悪かったかは……。

永瀬 全然、分からないです。ただ、浮かんだ手ではあったので。▲7七桂がポイントなのかなと。

Dsc_38721

◆久保九段の談話

――一局を通しての感想をお願いします。

久保 いいと思った局面がなかったので。ずっと難しいのかなという感じだったんですけど。

――序盤の工夫した指し方から、居飛車穴熊対銀冠のよく見るような形になりました。

久保 もうちょっといい指し方があるような気がしたんですけど、昔ながらの形に落ち着いてしまいました。工夫が無効に終わってしまったというか。

――苦しくなったと感じたのはどこでしょうか。

久保 ▲5八歩(145手目)を打たれて、金が相手玉の逆にいっちゃったんですけど。そのあと金で香を取られて(155手目▲9一金)、ちょっと受けの利かない形になってしまいましたね。

(睡蓮)

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