図は永瀬王座が△7四歩と突いた局面です。△7三銀や△7二飛と動く順を見せています。
山崎八段は「ゆっくりしていると先手にじっくり組まれるので後手は動きたいところでしたね。△7四歩以外の候補手が難しかったです」と話しています。
久保九段は▲3九玉と引きました。ここでは山崎八段が▲3七玉も挙げていました。3九玉型だと▲7八飛と回ったあと、△8六歩▲同角△同飛▲同歩に△5七角と打つ筋が生じるためです。
(以前控室で使われていた可楽庵隣の離れがリニューアルオープンしてレイアウトが変更されたため、本局では4階の一室が控室に使われている。控室からは「葵殿の庭園」が見える)
(翔)