終局直後
■中村太地新王座
――今日の将棋を振り返って。
中村 やってみたい形があった。準備段階からずっと難しい将棋だなと思っていて、やってみて難しいと思いました。終盤、手が広くて難しかったです。
――どのあたりで勝ちになったと思いましたか。
中村 △3七角~△5九金があったので、いけそうかなと思いました。
――3勝1敗で初のタイトルを獲得されましたが、あらためてシリーズを振り返って。
中村 中終盤がすごく難しい将棋ばかりで、あらためて将棋の難しさを悟った感じでした。
――3度目の挑戦でタイトルを獲得されました。
中村 なんとか取りたいと思っていたので、よかったかなと思います。
――タイトル保持者としての意気込み、抱負など。
中村 すごく大きな責任が伴うと思っているので、しっかり準備をして将棋界のために行動していきたいです。
■羽生善治前王座
――今日の将棋を振り返って。
羽生 仕掛けられてまとめづらい将棋になってしまったかのかもしれないですね。居玉が常にたたるような展開になってしまいました。
――シリーズ全体を振り返られて。
羽生 内容的には難しいところもあったと思うのですが、小さなミスがあって結果に結びつかなかったのかなと思いました。
――これでタイトルを失ったわけですが。
羽生 内容的なものもあるので、また気持ちを新たに次に向かっていけたらと思います。
――13年ぶりに一冠に後退されました。
羽生 勝負の世界なので、実力は実力として受け止めなければいけないと思っています。
(文)