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図の局面で羽生王座が23分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生1時間22分、△豊島1時間15分(持ち時間、各5時間)。昼食は羽生王座が「五目チャーハン」と「グレープフルーツジュース」。豊島七段が「ちらし寿司」と「ウーロン茶」。対局は13時に再開します。
五目チャーハン。
カラフルな点心が添えられていた。
ちらし寿司。
ちらしとお刺身の二段重の豪華版だ。※写真は撮影用に別途注文したものです(八雲)
対局場の「横浜ロイヤルパークホテル」は、横浜のシンボル「横浜ランドマークタワー」の52F~67Fに入っています。52Fでも210mあり、日本国内ではもっとも地上高のあるホテルです。横浜の観光拠点として外国人の利用も多く、ビジネスの拠点としても活用される一流のシティホテルです。
ホテルに隣接する「ランドマークプラザ」は全長200m、5層吹き抜けの巨大ショッピングモール。
プラザを抜けると複合施設「クイーンズタワー」がある。(八雲)
10時40分過ぎ、控室に香川愛生女流王将が来訪しました。早速検討に参加しています。香川女流王将は昨日タイトルの防衛を決めたばかりです。
左から香川女流王将、遠山五段、塚田九段。
香川女流王将は控室で自分の意見をズバッと言うタイプ。検討の主要メンバーとなることも多い。(八雲)
図は10時30分頃の局面。豊島七段が颯爽と飛車をぶつけました。横歩取りではもはやおなじみとなった感のある、飛車のぶつけですが、図の局面の前例はありません。ただし△9四歩▲1六歩の交換がなければ数例あるため、新手という雰囲気ではありません。ここまでの消費時間は▲羽生43分、△豊島28分。実戦は図から▲2五歩△7四飛▲3七銀と進んでいます。飛車交換は陣形的に応じにくい局面だったようです。
横歩取りに勝負を託した豊島七段。(八雲)
9時40分過ぎの控室の様子。左は新聞解説の遠山雄亮五段。右が第5局の観戦記者を務める山本一成さん。山本さんは、コンピュータ将棋ソフトPonanzaの開発者として有名。Ponanzaは「第1回将棋電王トーナメント」で優勝、プロ棋士と将棋ソフトが対戦する「将棋電王戦」でも第2回、第3回に出場して勝利を収めるなど、将棋ソフトの頂点に立つソフトです。今日は自宅でPonanzaを起動しており、控室のノートPCから接続してPonanzaの読み筋を見ることができるようにしてあるとのことです。(八雲)
定刻の9時に対局が開始された。
羽生王座の初手は▲7六歩。
豊島七段は△3四歩と応じて横歩取り模様に誘導した。
図は9時30分頃の局面。戦型は横歩取り△3三角戦法に進みました。本シリーズでは第3局に横歩取りが指されており、後手番の豊島七段がシリーズ初勝利を挙げて逆襲に転じました。豊島七段にとってはゲンのいい戦型、羽生王座にとっては破っておきたい戦型です。(八雲)
対局室の茶室には飛び石を渡って入る。豊島七段は8時46分に入室。
羽生王座は52分入室。
第5局はあらためて振り駒が行われる。
「歩」が3枚で羽生王座の先手に決まった。(八雲)
おはようございます。第62期王座戦五番勝負、第5局は本日9時開始です。
決着局となる第5局の先後は振り駒で決まります。まずは振り駒の結果と、戦型が注目されます。
横浜ロイヤルパークホテルからの眺望。本日の横浜は小雨模様。天気は回復傾向で、午後からは曇り、夕方以降は晴れてくる見込みです。(八雲)
羽生善治王座。
挑戦者・豊島将之七段。
盤・駒、対局室の環境など何も問題なく、検分は5分とかからずに終了した。
使用される駒は「掬水作・水無瀬書」(日本将棋連盟所蔵)。本日のブログ更新は以上で終了いたします。明日の対局をどうぞお楽しみに。(八雲)
対局室は65Fにある茶室「開光庵」。地上256mだ。
天井に盤面を映すカメラが据えられている。
17時46分頃、豊島七段が早めに入室した。
55分頃に到着した羽生王座は、関係者が揃っているのを見て小走りに入室した。(八雲)