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2014年9月

2014年9月29日 (月)

東京から仙台へ

Dsc_0003(東京駅で関係者と談笑する羽生王座)

Dsc_0016(挑戦者の豊島七段も東京駅から仙台へ)

Dsc_0013(立会人の島九段と豊島七段。対局者、関係者一行は13時20分に東京駅を出発した)

Dsc_0006(カメラを向けるとポーズを決めてくれました。現地大盤解説を務める藤井九段)

(吟)

明日 第3局

羽生善治王座に豊島将之七段が挑戦する第62期王座戦(主催・日本経済新聞)五番勝負。ここまで羽生王座が2連勝。羽生王座の3連勝でストレート防衛か、豊島七段の巻き返しか。注目の第3局は9月30日(火)に宮城県仙台市「茶寮宗園」で行われます。本局の立会人は島朗九段、記録係は川崎直人三段(23歳、勝浦修九段門下)。現地大盤解説は藤井猛九段、聞き手は鈴木環那女流二段。日本経済新聞解説は飯塚祐紀七段、観戦記担当は東京大学文学部准教授の諏訪部浩一氏。

第3局は羽生王座の先手番で対局が行われる。持ち時間は各5時間。

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中継は棋譜・コメント担当が文、ブログを吟が担当する。どうぞよろしくお願い致します。

【日本経済新聞】
http://www.nikkei.com/

【NIKKEI 将棋王国】
http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/

2014年9月19日 (金)

第3局は9月30日(火)に対局

羽生王座が開幕2連勝で防衛にあと1勝とした。第3局は9月30日(火)、宮城県仙台市「茶寮宗園」で行われる。

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(文)

2014年9月18日 (木)

感想戦

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(文)

終局直後

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■羽生善治王座
――1二香型がどうかという将棋だったと思うのですが、△4五飛(68手目)と回った局面はいかがでしたか。
羽生 いや、怖いところだったんですけども、ただ途中からはこの変化やるしかないんじゃないかという……あんまり成算があったわけではないんですが。
――▲4五同飛の変化については?
羽生 あ、それもあると思って。まあこっちは千日手になればいいかなという感じで。ごちゃごちゃ食いついて、ということになるかと。
――形勢がいいと思った局面はどこでしょうか。
羽生 うーん……。まあ、△5五桂(94手目)と打ったところはなんかちょっと感じがいいんじゃないかと思ったんですけども、ただ怖い形なので、はっきりはしていないのかなと。

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■豊島将之七段
――△4五飛の局面はいかがでしたか。
豊島 難しいかなと思っていたんですが……。
――▲2四桂(71手目)と打ったあたりから調子がいいようにも思えたのですが。
豊島 うーん、そうですね、ちょっとわからなかったです。
――金を取って▲6八金打(75手目)と打ったあたりは。
豊島 難しいかなと思ったんですが、そのあと自信がなかったので、金埋めたあたりがあまりよくなかったかもしれないですね。

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(文)

羽生王座2連勝

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羽生善治王座に豊島将之七段が挑戦する第62期王座戦五番勝負第2局は21時8分、108手で羽生王座の勝ちとなりました。消費時間は▲豊島4時間55 分、△羽生4時間19分。羽生王座が2連勝。王座防衛にあと1勝としました。第3局は9月30日に宮城県仙台市「茶寮宗園」で行われます。
(銀杏)

勝負手を探す

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羽生王座は△6八銀(図)と金を攻める。後手の攻め駒が多いので、とても受けきれる攻めではない。控室ではここから▲4四桂△同銀▲2五飛(A図)が調べられた。桂を捨てて飛車を使う勝負手だ。

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次に▲2三銀と打ち込めば、△3一玉は▲3二銀成△同玉▲2三歩成△4一玉▲3二と△5二玉▲4一角(B図)以下の頓死筋がある。

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手順中▲3二とに△同玉は▲1四角△4二玉▲2二飛成。このとき▲4四桂と捨てて銀を動かした効果が出ている。

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だが、▲2三銀には△1三玉(C図)が絶妙のしのぎ。打ち歩詰めに誘導している。C図以下▲1五飛は△2四玉で不詰。これは▲4四桂△同銀の交換が不利に働いている(▲1四銀成のときに逃げ道ができている)。
(文)

羽生王座、寄せに出る

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羽生王座が先手陣の金銀を取って寄せに出ている。後手も玉頭にクサビが入っているため駒を渡しすぎると危ないが、控室の検討では何かしら勝つ順はありそうという雰囲気だ。豊島七段は持ち時間も短く、苦しい時間が続く。

Img_7426(羽生王座。昼食休憩明けの表情)

Img_7424(豊島七段。昼食休憩明けの表情)

(文)

桂の2連打

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羽生王座は△5五桂(図)と2枚目の桂を投入して先手陣に迫った。△7七桂成とすぐ銀を取ると▲同金寄で堅くなってしまうので、「終盤は金を狙え」のセオリー通りに攻めている。佐藤天七段はすぐに「普通は金を逃げる一手ですが、たとえば▲6六金は△7七桂成▲同金△7八歩(参考図)のような手が利くかもしれません」と継ぎ盤で示した。

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軽妙な垂れ歩。△7九角や△7九銀と王手をされる筋があって先手は怖い。「▲同玉には△6七歩▲同歩△5八銀など、いろいろ攻め方がありそうです」(佐藤天七段)

Img_7549(対局室のモニタ映像。羽生王座が△5五桂を着手する)

Img_7550(控室の様子。奥から青野九段、大内九段、河口俊彦七段、佐藤天七段)

Img_7551(継ぎ盤で駒を動かす佐藤天七段)

(文)

19時、対局再開

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19時になり対局再開。羽生王座は△6五桂(図)と銀に狙いをつけた。シンプルな攻めだが、金を1枚失って弱体化した先手陣には響きが大きい。豊島七段はすぐに▲7八金と金を埋めて徹底抗戦。控室では「つらい受け」との声が出ている。
(文)
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