勝負所を迎える
▲6六桂と飛車を追われた後手は△3四飛とかわしました。
「逃げ場所の候補は△2四飛か△3四飛。どちらでも後手がよさそうなだけに迷うところです。△3四飛は△2七桂成としたときに▲3九金と竜に当て返す手を消した意味で一番指したい手です。ただ△3四飛に▲5六角と攻防に角を打つ味もいいので、△3四飛がベストな手かどうかは難しいです」(木村八段)
【Twitter解説】
宮田敦史>【72手目】△3四飛は勝負に出た手ですね。以下▲5六角△2七桂成▲同金でしょうか。
控室は難解ながら後手よしの基本見解は変わっていません。宮田六段は△3四飛を「勝負に出た手」と見ています。いずれにしろここ数手が勝負所のようです。実戦は図から▲5六角と進んで羽生王座が考えています。
(八雲)