図は20時50分頃の局面。藤井九段が△5一歩と「金底の歩」で踏ん張ったところ。しかし後手の陣形は崩壊寸前。先手の攻めは確実に迫ってきており、とても振りほどけそうにない。そして羽生王座の玉は隙のない形。形勢は先手優勢ではっきりしているようだ。あとは羽生王座が間違えずに決めきることができるか。いっぽうの藤井九段は、相手に楽をさせず制約を与え続けて、なんとか逆転の希望を見出したい。
(大盤解説会場は青野九段が助っ人に登場)
(安食女流初段(左)と青野九段(右)。スクリーンに映し出される盤面を確認)
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