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2009年9月

2009年9月25日 (金)

松伯亭あづま荘

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対局場の松伯亭あづま荘。

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美しい庭が心を和ませてくれる。

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15時のおやつは、羽生がカスタードプリンとホットレモモンティ。
山崎はシュークリーム、ホットレモンティ。

(吟)

対局室と対局駒

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対局が行われている「夢想」。

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対局室から緑豊かな庭園が広がる。

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先手の山崎陣。

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後手の羽生陣。対局には天竜作巻菱湖書の駒が使用されている。

(吟)

指導対局

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(藤井九段)

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(三浦八段)

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(鈴木女流初段)

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13時30分から3名の棋士による指導対局がはじまった。

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大盤解説会場にて指導対局が行われている。プロジェクターには棋譜中継と本ブログが映し出されている。

(吟)

激しい変化に

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休憩後、羽生王座が△3五飛と歩を取った局面。ここで自宅解説の中座七段と伊藤能五段の会話。

中座七段「取りましたね。これは一気に終盤戦になる可能性があります」。
伊藤能五段 「▲2五飛とぶつける一手でしょうね。ほかの手では、先手つまらないですよね」。
中座七段  「そうですね。そう思います」。
伊藤能五段 「▲2五飛△同飛▲同桂(参考図)に△1五角まで行きそうです。そこで、いろいろあると思うんですが」。
中座七段 「そうですね。▲2三歩▲6五桂▲8五桂のどれかですかね」。

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伊藤能五段「6五と8五の違いは、端的に言うとなんですか?8五より6五のほうが、普通は利いてますが」。
中座真七段「それは後から△6四歩と突く手があるためです。その手が一石二鳥になる可能性があります。▲2三歩をいつ叩くかも微妙で、後からだと△3三銀と上がられる変化もあります。個人的には△1五角の瞬間に▲2三歩と打たれるのが嫌です」。
伊藤能五段「2五に桂がいても△3三銀と上がる手があるのですか?」
中座真七段「はい。銀を取るのも大きいのですが、先手も桂を渡すと△3六桂という筋があり、踏み込むのは勇気が要ります。」。
伊藤能五段「ほー。最初からこの局面を思い描いていたのか、羽生王座は」。
中座真七段「そう思います。恐ろしい方です」。
伊藤能五段「自分の将棋だったら怖すぎますね。その研究の上を行かないと勝てないのだから、本当に大変です。当たり前だと言われそうだけど」。
中座真七段「そうですね。相当深く突っ込んで研究されているのではないかと思います」。

(吟)

13時対局再開

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13時2分に入室した山崎七段。盤面を凝視している。

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13時5分に入室した羽生王座。こちらもじっと盤を見据える。

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互いに前後に体を揺すり、読み耽っている。

(吟)

昼食休憩に入る

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▲7七桂に羽生王座が24分考えて昼食休憩となった。ここまでの消費時間は山崎1時間5分、羽生1時間37分。

伊藤能五段が見た昼食休憩までの印象
「羽生王座が横歩取りを選択して、山崎七段が当然のように新山崎流で対抗と、興味深い戦いになりましたね。まだ前例の範疇なので、午後からの進展が楽しみです」。

中座真七段が見た昼食休憩までの印象
「羽生王座の作戦の選択は少々意外でしたが、△8五飛戦法の中では、最も興味のある形になりました。この形は実戦例も少なく、新手が潜んでいる可能性があります。再開後の羽生王座の次の一手と、それに対する山崎七段の対抗策がとても楽しみです」。

昼食の注文は、羽生王座が天ぷら麦きり(盛り)・ぶどうジュース。
山崎七段はサンドウィッチ・野菜サラダ・オレンジジュース。

昼食休憩は12時~13時まで。

(吟)

中座七段の8五飛講座

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「横歩取り△3三角戦法」の将棋は、飛車、角、桂という跳び道具の駒が主役となります。その戦法の中の一つに「8五飛戦法」があります。従来は「△8四飛戦法」が多く指されていました。
8五飛の飛車の位置は「飛車を効率よく縦横に使いたい」という発想から生まれたものです。
後手は8一桂を使うために△7四歩~△7三桂と跳ねるのですが、このとき、△8四飛の飛車の位置ですと、△7四歩が邪魔をしていて飛車の横利きが止まっています(△7五歩と歩を突き捨てる一手が必要になる)。
8五飛なら右桂を使っても、飛車をそのまま横に使う事ができます。また△8五飛戦法は、玉を中原囲いに囲うので、先手よりも堅い囲いを作る事ができるというのも一つの利点です。

△8五飛戦法の難点は、普通の戦型より攻め筋が単調になりやすい所。銀を前線に繰り出さないで攻めるため、飛車、角、桂の駒だけでは、攻め筋がどうしても単調になります。
8五飛戦法が出始めの頃は、先手側に飛車角桂など飛び道具の攻めに対する免疫がなく、後手が面白いように勝っていました。その後、先手の指し方が整備されてきて、△8五飛戦法はだんだん下火になってきました。

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中原誠名誉王座・十六世名人、王座戦の思い出

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本局のスペシャル解説・中原名誉王座

「王座戦に初登場したのは第17期のことです。翌18期からタイトル戦形式の「挑戦制」を導入することが決まっており、この17期で優勝した方が来期からトーナメントを勝ち抜いた挑戦者と3番勝負を行うことになっていましたので、節目の時でしたね。私はB級1組で棋聖を保持していましたが、相手の有吉八段(当時)はA級の第1位で、その年の名人挑戦者でした。3番勝負は初戦に敗れたものの、その後連勝して初優勝することが出来ました。3局とも内容が非常によく、とても印象に残っています。初戦は東京「福田家」2局目が大阪「鉢の木」と料亭での対局で当時22歳の私は対局場に馴染むまで少し時間がかかりました。
また本局に使用している盤は久しぶりに天童で対局が行われたので強く思い出にあります。昭和51年2月の寒い時期で立会は塚田正夫先生でした」
(聞き手は高野秀行五段)

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本局に使用されるのは天童市所蔵の盤。いつもは天童市将棋資料館に飾られている。
第25期王将戦で中原誠王将と有吉道夫八段の対局で使用されたもの。

(吟)

10時35分頃の局面

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現在、羽生王座が△6二銀と指した局面。

(参考棋譜)
   第57期王座戦本戦
 平成21年 6月10日 於・・関西将棋会館

 持ち時間 ▲七段 山崎  隆之
 各5時間  △四段 及川 拓馬

▲2六歩   △3四歩  ▲7六歩  △8四歩 
▲2五歩   △8五歩  ▲7八金  △3二金 
▲2四歩   △同  歩  ▲同  飛  △8六歩 
▲同  歩   △同  飛  ▲3四飛  △3三角 
▲3六飛   △2二銀  ▲8七歩  △8五飛 
▲2六飛   △4一玉  ▲4八銀  △6二銀 
▲3六歩  △5一金  ▲3七桂  △7四歩 
▲3三角成△同  桂  ▲3五歩  △4四角 
▲7七角  △3五角  ▲3六飛  △3四歩 
▲8六歩  △6五飛  ▲6八銀  △7三桂 
▲6九玉  △9四歩  ▲5九金  △2六歩 
▲2八歩  △9五歩  ▲6六角  △6四飛 
▲7九玉  △2三銀  ▲2五桂  △同  桂 
▲1一角成△4四角  ▲同  馬  △同  歩 
▲2六飛  △2四歩  ▲6六香  △5四飛 
▲8二角  △5二金  ▲9一角成△4五歩 
▲5六飛  △同  飛  ▲同  歩  △4四桂 
▲6三香成△同  金  ▲6六香  △6五香 
▲同  香  △同  桂  ▲6四香  △5六桂 
▲6三香成△同  銀  ▲6一飛  △5二玉 
▲7三馬  △5四銀  ▲5五歩  △6八桂成
▲同  金上△4九飛  ▲6九桂  △4八飛成
▲5四歩  △3五角  ▲5一飛成△4三玉 
▲5三歩成
 まで、93手で山崎  隆之七段の勝ち。
(消費時間=▲4時間5分、△4時間25分)

(吟)

天童駅

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天童駅の1階部分は左が天童将棋交流室、右が天童将棋資料館。

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改札を出ると歓迎の文字が。

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(吟)

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