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2009年7月

2009年7月11日 (土)

田村六段の見解~夜戦を前に

夕食休憩時の局面を田村六段にうかがいました。

2009071101_68 「▲西川-△矢内戦はいい勝負ですが、やや西川良しと思います。△9三桂がどうだったか。▲7三桂成から成桂を使って金を取られるような懸念があります」


2009071102_61「▲大石-△清水戦は清水良しと思っていましたが、現在は逆転模様です。54手目△9五銀がどうでしたか」


2009071103_65_2「▲田中-△石橋は後手良しです。△4四桂から自然に攻めていけばいいでしょう。先手から見ると、自分だけの力ではどうにもならないので、後手の攻めを焦らせなければなりません」


2009071104_52 「▲遠山-△里見戦は一番五分に近い。少し前は先手がいいと思ったが、(43手目)▲7七桂から流れが少しおかしい。先手はどのタイミングで▲6五銀と出るか。現局面で▲5六歩は角損するので無理かもしれませんが△4六歩▲5五歩△4七歩成という順も心配しないといけません」

夕食休憩時の対局室

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(里見倉敷藤花が長考していた。時おり扇子を握りしめ、そのたびに「ギリ、ギリ」ときしむ音が大広間に響いた)
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(特別対局室(写真左)と大広間(写真右))

対局者の夕食

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(清水女流二冠は冷やしきつねうどんを、田中四段は親子丼を注文した)

18時10分の控え室

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(▲西川-△矢内戦の一直線の変化を調べる検討陣)
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(数十手進むと西川勝ちとなった。「焼きそばタイムだ」と言って、田村六段が腰を上げた)

大盤解説会の様子

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(行方八段と鈴木女流初段が▲大石-△清水戦を解説)
行方「僕ももうアラフォーですよ」
鈴木「あれ、そういう年齢でしたっけ?」
行方「35歳です」
鈴木「何を言っているんですか。勝手に四捨五入してはいけませんよ」
というやり取りで観客から笑いが起きました。

2009071102_53 行方「ここまで(53手目▲8八角)は清水さんがうまく指していましたが、次の手はつんのめってしまった」
鈴木「△9五銀は自然に見えましたが」
行方「▲6五桂と飛ばれてしまって、普通は「桂の高飛び、歩の餌食」で△6四歩があるのですが、▲4五桂△同歩▲3三角成△同桂▲8五角があるんですよ。▲6五桂と飛ばれたのは清水さんは錯覚だったのかもしれませんね。△9五銀では△7三桂なら後手が優勢だったと思います」

17時30分ごろの大盤解説会場

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(すでに多くの人が観戦している。注目の高さがうかがえる)

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(解説は行方尚史八段(写真右)。鈴木環那女流初段(写真左)が聞き手を務めている)

夕食の注文

対局者の夕食の注文は以下の通りです。

田中  親子丼
清水  冷やしたぬきうどん

ほかの棋士の注文はありません。

17時20分ごろの控え室

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(鈴木環那女流初段(写真左)と熊倉紫野女流初段(写真右)は浴衣で大盤解説を務める)
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大盤解説会の案内

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(大盤解説会は17時30分から予定されている)

17時過ぎの控え室

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(棋士や関係者が増えてきた)

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