第71期王将戦七番勝負第2局 Feed

2022年1月23日 (日)

13時30分に対局が再開されました。藤井竜王は渡辺王将が部屋に戻る前に、△4三同金右を着手しました。渡辺王将は13時31分頃に対局室に入室しています。
Img_6806(対局室に続く廊下)
Img_6822(13時24分頃、対局室に向かう藤井竜王)
Img_6827(谷川九段も対局再開を見届ける)

Img_6841(対局再開の一着)
Img_6847(着手後、棋譜用紙を受け取って、これまでの進行を確認した)

202201227512時30分、上図で藤井竜王が37分考えて昼食休憩に入りました。▲渡辺4時間42分、△藤井6時間19分。昼食は渡辺王将がカツ煮定食(みそ汁と水菓子抜き)、藤井竜王は牛すじカレーと串カツ。対局再開は13時30分です。
Photo_5(昨日、藤井竜王が注文したものを、今度は渡辺王将が)

Photo_6(コトコト煮込んだ牛すじと秘伝のカレーに、大阪名物の串カツを添えてある)
Img_6790(左奥は大阪名物の紅生姜)

山水館の横を、清流・芥川が流れます。川遊びもできるようですが、この時期では少し寒いです。
Img_6170(芥川から望む山水館)
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Img_6175(川の流れは穏やかな場所だけではない)
Img_6177(テラスでくつろぎながら自然を楽しめる)

2022012270藤井竜王は取れる香を取らず、△3六歩と小技を利かせました。大長考で放った△8八歩(52手目)と同じく、歩の手筋を駆使して先手の陣形を乱します。▲3六同銀の一例として、(1)△9九飛成▲8九金△9六竜(変化図)と進んだとき、次の△6六竜が4六の銀取りになる効果があります。
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ほかに、(2)△7六歩の桂取りも有力で後手に楽しみの多い局面といえそうです。
Img_6658(王将位奪取に向け、攻め込む藤井竜王)

10時30分、午前のおやつが運ばれました。渡辺王将はホットコーヒーとゴロゴロあまおういちごのタルト、藤井竜王はオレンジジュースとはにたん最中です。
Photo_4(濃厚なカスタードクリームといちごがマリアージュ。タルト生地には、ベリーとカシスのジャムを使用している)
Img_6773(藤井竜王の注文)
Img_6778(丁寧に炊き上げたあんこを用い、瑞々しさを保つため高槻名産の糸寒天を使用。食感はサクサク)

Img_6758_2(はにたんは高槻市のマスコットキャラクター。今城塚古墳出身で高槻市役所営業課での見習い期間を経て、「たかつきPR係長」に就任した苦労人)

2022012267△7九飛の王手に対して、▲6九角と合駒をした局面です。代えて駒を節約する▲4八玉は△5五銀(変化図)というただ捨てを気にしたのかもしれません。68▲同銀は△3七銀成▲同玉△4九飛成(変化A図)で、後手の攻めが成功形。72以下、▲4三歩成も△同金右で飛車の横利きが通り、先手は手出しが難しくなります。
本譜▲6九角を見た谷川九段は「これがいちばん粘れると見たのでしょう。しかし、角を手放すと攻め味がなくなるのが気になるところです」との見解を示しました。
Img_6769_2(検討する谷川九段)

主催紙新聞では、本局を大きく取り上げています。
毎日新聞の将棋欄は第80期順位戦A級▲斎藤慎太郎八段-△羽生善治九段戦で、椎名龍一さんによる観戦記が掲載されています。

Img_6618(スポーツニッポン新聞社は裏一面で取り上げた)
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