第69期王将戦七番勝負第5局 Feed

2020年3月 5日 (木)

Img_1937_fj01 (広瀬八段は18時になると同時に封じる意向を示していた。封じるのを待つ面々)

Img_1942_fj02 (隣接する一室で広瀬八段が封じ手を書き終えた)

Img_1948_fj03 (渡辺明王将が封じ手封筒を受け取り、サインを書き加える)

Img_1957_fj04 (最後に立会人の東八段に手渡しして封じ手完了となる)

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封じ手封筒は必ず2通用意します。1通は立会人である東八段が、もう1通は対局場であるホテルが、それぞれ責任をもって保管する決まりです。

本日のブログ更新は以上となります。
再開は明日6日の9時です。どうぞお楽しみに。

_59封じ手時刻が迫ってきました。控室では「このまま封じ手になりそうですね」の声。

Img_1925_kisi_ooisi「候補手順は△3四銀▲2八飛に△1四歩です。固めてからじっと香を取りにいって。以下▲6三角成には△5三銀(変化図)で囲いがしっかりとしますし、後手に楽しみが多い局面のように思います。先手は攻める展開ですがやや忙しそうです」(大石七段)

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Img_1928_h1700a (東八段からは「攻め続けるのは大変」とひと言。これは先手に対する見解である)

Img_1932_h1700b (継ぎ盤の後手側に座る大石七段。同じく後手ペースと見ている)

_58ここしばらくは互いに長考を交えていました。先手は敵陣に角を打ち込んで攻めになるかどうか。対する後手は1五香を取りきれれば駒得を主張に戦えそうです。

_51渡辺明王将が飛車先から攻めをつなごうとしたところ、広瀬八段の手がピタリと止まりました。15時50分時点でおよそ1時間20分の長考に沈んでいます。東八段と大石七段は△3三桂を有力視しており、以下▲1七桂△1四歩▲2四歩△1五歩▲2五桂△4六角▲同歩に△1九角が進行の一例です。

Img_1923_h1550_s「そこで▲3三桂成△同玉▲2九飛△4六角成(変化図)は、後手が香得で馬も手厚いです。駒得を生かしてゆっくりとした展開にしたいですね」(東八段)

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15時、両対局者におやつが運ばれました。注文は、渡辺明王将が「ホットコーヒー」、広瀬八段が「フルーツ盛り合わせ」と「ホットレモンティー」です。

Img_1899_o01 (フルーツ盛り合わせ)

Img_1916_o02 (広瀬八段の注文)

Img_1914_o03 (渡辺明王将はホットコーヒーのみの注文だった)

Img_1404_00_d01 (道頓堀の風景)

道頓堀は、対局場と同じく大阪市中央区にある繁華街です。なんば付近、道頓堀川の南側に位置します。大阪ミナミを代表する繁華街として親しまれ、食い倒れの街らしく数多の飲食店が建ち並びます。

【道頓堀商店街】
http://www.dotonbori.or.jp/ja/

Img_1413_00_d02 (道頓堀川を「とんぼりリバークルーズ」が渡る)

Img_1408_00_d03 (繁華街の中にある、見逃してしまいそうな細路地「浮世小路」)

Img_1411_00_d04 (中を通ると、おみくじができる「一寸法師大明神」が姿を見せた)

※本記事含め、風景写真の多くは別日に撮影したものです。あらかじめご了承願います。

_48広瀬八段が香交換を拒否したところ。控室では東八段と大石七段が継ぎ盤を囲んでおり、ここで▲6五歩が有力ではないかと検討されています。以下△4六角▲同歩△6二銀▲3六歩△同歩▲1三香成△同香▲3五歩(変化図)が進行の一例で、これは先手よし。途中の△6二銀は感触のよい手だといわれていましたが、それを上回る追撃が先手にあるためうまくいかないようです。

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Img_1889_h1400a (継ぎ盤の様子。観戦記の執筆を担当する関口武史指導棋士五段も加わっている)

Img_1893_h1400b (上記手順中の▲3六歩が話に挙がったところ)

_45対局再開の一着は▲1五歩。本格的な攻めに発展する可能性が出てきました。

Img_1848_ha01 (13時23分、渡辺明王将が先に対局室に戻ってきた)

Img_1854_ha02 (目を見開いて盤面を凝視。そのほか悩むような仕草も)

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Img_1875_ha04 (広瀬八段は13時27分に戻ってきた。後ろの障子は関係者により閉じられ、なるべく雑音は入らないように)

Img_1887_ha05 (対局再開。激しくなりそうな端歩突きだった)