第66期王将戦七番勝負第5局 Feed

2017年3月 2日 (木)

A097 (立会人の佐藤義八段が封じ手を開封する)

A108 (佐藤義八段が読み上げた符号は「△6二角」だった)

A111

A116 (9時になり、2日目の対局開始)

A130 (郷田王将はすぐには指さず、長考に入った)

20170302a

注目の封じ手は△6二角でした。放っておくと、先手から▲3五銀と引く味のいい手があったので、それを牽制するとともに、△2六歩や△2七歩▲同飛△2六歩と飛車を押さえる手を見せています。
副立会人の田村康介七段、Twitter解説の千葉幸生六段や宮田敦史六段も挙げており、本命の一手です。

2017年3月 1日 (水)

1日目が終了し、副立会人の田村康介七段に見解を聞きました。

20170301a

ゴキゲン中飛車対超速3七銀戦法の定跡形でした。久保さんが第1図で△8二玉と先に第1局から手を変えました(第1局は△3二銀)。自信がなかったか、いろいろやりたかったか気になります。

20170301c


そのあとの郷田さんの▲3五歩△同歩▲6六歩(第2図)の組み合わせは驚きました。予想しにくい手順です。
時間をあまりかけていなかったので研究してきたのだと思います。

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封じ手直前の第3図で先手が▲2四同銀としたのは意外でした。▲5六歩も有力でしたが、自信を持てなかったのだと思います。▲2四同銀は中央から離れて、自分が振り飛車を持っていたら読まない手です。
第3図で▲2四同銀としたところで封じ手になりました。△6二角や△6五銀が有力。△6五銀を選ぶなら自信を持っているのではと思います。▲3五銀と引く手を許すので。△6二角は▲3五銀を牽制して悪い手ではありませんが、利かされた感じもあります。

28_2時刻は17時。昼食休憩明けから△5三銀▲3五銀△5一角▲6五歩△5四銀(図)の5手しか指されていません。郷田王将の「うーん」という声が、モニターから何度も聞こえてきます。


B510 (17時12分のモニター映像)