第66期王将戦七番勝負第1局 Feed

2017年1月 9日 (月)

現地に焼津市出身の青野照市九段が訪れました。青野九段は神谷八段と同門の間柄です。大盤解説会にゲスト出演して解説していると、会場のスクリーンに久保九段が△4四角を指す場面が映りました。千日手の可能性が低くなり、飯島七段が「これは神谷先生、相当安心したんじゃないですか」というと、ちょうど神谷八段が登場。青野九段とのトークで会場を沸かせていました。

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指し手が進んで、▲3一飛(51手目)で久保九段が手を止めました。11時30分、久保九段が先に残り3時間を切り、消費時間が逆転しています。ここで△4一飛▲同飛成△同金▲6一飛△5一飛▲同飛成△同金▲3一飛……と進めば千日手模様。現状は後手が角得なので、先手からの打開は難しそう。例えばここから△4一飛に▲3四飛成は、△4四歩と突かれて戦力差を主張されます。また、△4一飛▲同飛成△同金▲6一飛△5一飛に▲6四飛成は、6筋の歩が切れるので、あとで△6六歩が急所の筋になります。神谷八段は「飛車を成り返る手はあるんだけど……。(先手に)男気を見せてほしいけど、見せると負ける気がするなあ」と話します。先手からの打開が難しいとなると、焦点は後手からの打開が利くかどうか。久保九段の考慮は打開筋を探ってのものでしょうか。

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10時50分、控室では「千日手になるのでは」とささやかれています。手順は△5五歩(46手目)から、▲4二銀△5六歩▲5一銀成△同金▲3一飛△4一飛▲同飛成△同金▲6一飛△5一飛▲同飛成△同金▲3一飛……というもの。検討している神谷八段は可能性について「5割以上」と話し、「私の検討が間違っていることを祈ってください」と笑いました。

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10時30分、おやつが出されました。両者ともフルーツ盛り合わせに、飲み物は郷田王将がフレッシュジュース(キウイ)、久保九段がフレッシュジュース(苺)。控室にも試飲用のジュースが出されました。どろりとして、みずみずしい果実感のあるさわやかな飲み口でした。

フレッシュジュースの材料であるキウイ、イチゴはともに掛川産のもの。掛川市内ではキウイ狩りやイチゴ狩りを楽しむことができます。

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現地では10時から大盤解説会が始まりました。会場には、朝から多くの来場者が詰めかけていました。最初の解説者は飯島七段。封じ手の予想が当たったことについて話していました。

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封じ手の封筒は、1日目に控室を訪れた八代五段が「触るのは初めて」と話していました。封じ手用紙は記録係が図面を書き、封じる対局者が赤ペンで駒の動きを示します。

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