第65期王将戦七番勝負第3局 Feed

2016年2月 4日 (木)

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郷田王将の先手で始まった本局。局面は相掛かりに進みました。第1局から矢倉、角換わり、相掛かりと1局ずつ変わりました。相掛かりは郷田王将の得意戦法の一つ。前期七番勝負第7局で用いて勝ち、王将奪取を果たしました。
図は13手目▲7六歩の局面。▲7六歩はやや珍しく、▲3八銀が多数派でした。郷田王将の工夫に羽生名人は16分で△8六歩から歩交換しました。

20160204_gouda2_2 (対局前の郷田王将)

午前のおやつは、郷田王将がいちごのフレッシュジュース。いちごは地元名産の「とちおとめ」です。羽生名人はホットコーヒー。

20160204_oyatsu1 (郷田王将のおやつは、地元名産のいちご「とちおとめ」のフレッシュジュース)

20160204_oyatsu2 (羽生名人はホットコーヒーを注文)

20160204_asa5_2 (地元中学生が対局開始の様子を観戦する)

20160204_asa8_2 (大盤解説会場に場所を移して、木村八段と飯塚七段が質問に答えながら、対局のしきたりなどを解説する)

20160204_asa9_2 (木村八段と飯塚七段)

20160204_kimura1 (3人で相談しながら木村八段に挑む。手合いは平手だった)

20160204_kenbun1_2 (昨日の検分のときも地元の小・中学生や父兄が立ち会った)20160203_zenyasai13 (検分に立ち会った子どもたちは、前夜祭で豆まきに参加した)

20160203_zenyasai10_2 (鬼は外~)

定刻の9時になり、対局が開始されました。郷田王将の初手は▲2六歩。以下、△8四歩▲2五歩から相掛かりになりました。

20160204_asa6 (9時になったことを立会人の木村八段が宣言して、対局が開始された)
20160204_gouda1 (初手に▲2六歩を指す郷田王将)20160204_habu2 (羽生名人は△8四歩)

おはようございます。王将戦の対局地である栃木県大田原市は快晴です。

20160204_asa1 (大田原市の最低気温は-5度。東京よりも北にあること、山からのからっ風が吹きつけることで、栃木県の朝は冷える)20160204_asa2 (新しい朝がきた)

本局のスケジュールは以下のとおりです。

【1日目のスケジュール】
09:00  対局開始
10:30  午前のおやつ
12:30  昼食休憩
13:30  対局再開
15:00  午後のおやつ
18:00  封じ手

【2日目のスケジュール】
09:00  対局開始
10:00  現地大盤解説会開始
10:30  午前のおやつ
12:30  昼食休憩
13:30  対局再開
15:00  午後のおやつ

2016年2月 3日 (水)

木村八段と片上六段に戦型予想を聞きました。

木村八段「第1局、第2局と勝ったほうがいい内容の将棋が続いています。その流れもあり、第3局も互いに力の出しやすい将棋となって、長所のぶつかり合うことになりそう。二人はこってりした将棋を好みます。そういう将棋になることを期待しています。
戦型は矢倉、角換わり、相掛かり、何でもありそうですね。ちょっと何になるか聞くわけにもいかなかったので、どれになるかは分かりません」

片上六段「郷田王将が先手番ですね。1月の朝日杯では角換わりにして羽生名人に負けています。その雪辱のために第3局でも角換わりにするように思います。個人的には振り飛車を見たいけど難しいでしょうね」