第65期王将戦七番勝負第1局 Feed

2016年1月10日 (日)

掛川市は静岡県西部に位置する都市。名城と言われる掛川城の城下町として発展し、東海道の宿場町としても栄えました。市の特産は掛川茶で、全国でも屈指のお茶どころとして知られています。掛川城主だった山内一豊が徳川家康を迎えた際も掛川茶でもてなしたと言われています。

Img_6248JR掛川駅。東海道新幹線の停車駅だが、レトロな建物で趣がある。

Img_6238市内を流れる逆川(さかがわ)。掛川城のすぐ南側を流れており、天然の堀としての役割もあったという。

Img_6241二宮金次郎像。掛川は二宮尊徳が教えた報徳思想(経済と道徳の融合を説いた学説)の街。市内各所に二宮尊徳や金次郎の像がある。なお、「金治郎」の表記もあるが、こちらの像は「金次郎」で表記されている。

Img_6251第1局を共催する掛川信用金庫。地域に根差した金融機関だ。

Img_6253城下には「掛川深蒸し茶」の販売店が数多く並んでいる。

2816時10分、羽生名人が中央で仕掛けました。Twitter解説の高橋九段は、もう少し駒組みを続けてから△5五歩の展開を挙げていました。羽生名人は、先手の早囲いが完成する前の仕掛けを選択した形です。

Img_6310速い仕掛けを見せた羽生名人。

27時刻は15時50分を回りました。タイトル戦らしい長考の応酬でスローペースの進行になっています。

Img_6110郷田王将の朝の表情。

Img_6157羽生名人の朝の表情。

Img_6355控室には近隣で指導対局を行っていた高野秀行六段、八代弥五段、加藤桃子女王・女流王座が帰京前に立ち寄ってくれた。

現地では午後から大盤解説会が始まっています。

Img_6323解説会は掛川城公園に隣接する大日本報徳社大講堂で行われている。

Img_63481日目からかなり席が埋まっている。明日は満席になりそうだ。

Img_6338午後に入ってスローペースのため、中座七段は過去の王将戦を振り返って解説していた。

【現地大盤解説会】(再掲)
第1局は対局場の掛川城に隣接する大日本報徳者大講堂にて、現地大盤解説会が開催されます。国の重要文化財にも指定されている歴史ある建造物で、現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

■日時
1日目:1月10日(日)13時から18時まで
2日目:1月11日(月・祝)10時~終局まで

■会場
大日本報徳社大講堂
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/houtokusha.html
※会場には専用駐車場はありません。
 公共交通機関または大手門駐車場など有料駐車場をご利用ください。

■参加料
1日目:1,000円
2日目:1,500円
※高校生以下無料

15時を回り対局者のおやつが運ばれました。
郷田王将は「ホットコーヒー」。羽生名人は「チーズケーキ」と「レモンティー」です。また、両者ともに「イチゴ(紅ほっぺ)」が添えられました。

Img_6320_2郷田王将は「ホットコーヒー」。午後はシンプルだ。

Img_6322_3羽生名人は「チーズケーキ」と「レモンティー」。午後に手厚くしてきた。

対局前日の9日、掛川市の生涯学習センターで行われた「こども王将戦」を両対局者が視察しました。

Img_5533

関係者の挨拶を紹介します。

【郷田王将】
「みなさん、こんにちは。去年に続いて今年も掛川にやってまいりました。これからどんどん上達していくと思いますけど、大会で指すのも上達のひとつの道です。最後まで一生懸命に指してください。私も明日から全力で頑張ります」

Img_5577

【羽生名人】
「みなさん、こんにちは。第3回掛川こども王将戦に参加していただいてありがとうございます。私も小学生のころは大会に参加するのを楽しみにしていました。将棋は最初と最後にあいさつをすること、しっかりとルールを守ることが大事です。また、指したい手、思いついた手を指すことも大事です。発想やアイデアも大切にしてください。今日という日がみなさんの思い出に残るように最後まで頑張ってください」

Img_5581_2

【青野照市九段】
「みなさん、こんにちは。朝早くから素晴らしい熱戦を展開されていることと思います。掛川は将棋の街です。王将戦を毎年開催している街は全国でも多くはありません。市長をはじめとして市民のみなさまで将棋を盛り上げていただいています。将棋は礼儀や集中力を身につけるのに最適です。集中力がつけば勉強もできるようになります。明日からは指導対局や大盤解説会もありますので、今日を含めて3日間、楽しんでいただければと思います」

Img_5591_2

Img_5556

Img_5583

本局の使用駒は「掬水作・源兵衛清安書」。
掛川での王将戦が初めて行われる際に、王将戦開催を支援する地元の経済会「ゼロの会」により用意されたものです。書体の源兵衛清安は青野照市九段が推奨したものとのこと。

Img_6273

Img_6274