第63期王将戦七番勝負第2局
2014年1月23日 (木)
対局開始
朝の対局室
ニコニコ生放送(1日目)
対局の様子はニコニコ生放送で中継される。1日目の解説を担当するのは中座七段、聞き手は本田女流三段。
中座真七段>【戦型予想】おはようございます。本局の戦型予想ですが、矢倉の定跡形が大本命です。期待を込めて横歩取りになってほしいと思っています。
中座真七段>【戦型予想】おはようございます。本局の戦型予想ですが、矢倉の定跡形が大本命です。期待を込めて横歩取りになってほしいと思っています。
1日目のスケジュール
2014年1月22日 (水)
食事とおやつのメニュー
歓談、閉会
花束贈呈、両対局者挨拶
花束贈呈がアナウンスされると、舞台袖からゆるキャラが登場。那須与一をモデルにした「与一くん」だ。与一くんはゆるキャラグランプリ2013で5位入賞を果たすほどの人気者。羽生三冠の頬も緩んでいた。渡辺王将も昨年の前夜祭では「どういう『ゆるキャラ』がいるかなどを事前に調べます」と語っていた。花束のプレゼンターは「与一の里大田原きらきらメイツ」の井上奈保子さんと、「大田原市観光協会観光コンシェルジュ」の荒木智美さん。渡辺王将には荒木さんから、羽生三冠には井上さんからそれぞれ花束が贈られた。
■渡辺王将
「皆さまあらためまして、こんばんは。本日はお忙しい中大勢の方にお集まりいただきまして、また、このような盛大な前夜祭を催していただきまして、ありがとうございます。
大田原市で対局するのは、昨年に続きまして2回目なのですが、ホテル花月さんは、今年で8年連続での王将戦開催ということで、昨年も安心して対局に臨むことができました。そのおかげもありまして、内容的にも良い将棋を指すことができて、結果も勝つことができました。昨年は第4局だったんですが、この王将位の獲得に向けて大変大きな一勝を挙げることができたのは、いい思い出になっています。
大田原市は、聞いたところによりますと、米の生産と、イチゴなど果物の生産も非常に盛んということで、昨年も対局の合間にそういったものをいただきました。将棋も勝てて、食べ物もおいしくいただきまして……。いまのところですけど、この大田原市にはいいイメージしかありません(笑)。是非それを持続できるように、悪いことが起きないように、明日から頑張りたいと思っています。 今期の王将戦は、まだ始まったばかりで第2局ですけれども、これから対局が進んでいくにつれて、一局の重みも増していきます。より一層いい将棋を指せるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
■羽生三冠
「あらためまして、こんばんは。本日は前夜祭をこのように盛大に開催していただきまして、誠にありがとうございます。
大田原での王将戦、9年連続ということで、すっかり定着しているという感があります。私も何回もこちらのほうに来させていただいておりますけれども、本当に地元のみなさまに熱心に設営していただいています。また、地元の小中学生の方たちに観戦していただくということで、将棋はいろいろな形で報道していただいたり、伝えていくという機会があるのですが、実際に現実の対局を観戦していただくということで、緊張感、緊迫感といったものを子供たちに伝える機会を作っていただいているということは、とてもありがたいことだと思っております。
王将戦は年が明けてすぐに開幕するわけですので、1年を占うという意味で非常に大きな対局だと思っています。残念ながら開幕の第1局は負けてしまったのですが、またここから挽回できるように頑張っていきたいなと思っています。
以前、ここに来た時は、那須与一の銅像を見せていただいたのですが、今日はゆるキャラ(与一くん)に会えました。私も結構いろんなところで、ゆるキャラに会うのですが、与一くんはかなり大きくて、非常にインパクトがあるなあ、と感じました。私も明日からインパクトのある将棋が指せるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
(書き起こし=八雲、写真=文)
■渡辺王将
「皆さまあらためまして、こんばんは。本日はお忙しい中大勢の方にお集まりいただきまして、また、このような盛大な前夜祭を催していただきまして、ありがとうございます。
大田原市で対局するのは、昨年に続きまして2回目なのですが、ホテル花月さんは、今年で8年連続での王将戦開催ということで、昨年も安心して対局に臨むことができました。そのおかげもありまして、内容的にも良い将棋を指すことができて、結果も勝つことができました。昨年は第4局だったんですが、この王将位の獲得に向けて大変大きな一勝を挙げることができたのは、いい思い出になっています。
大田原市は、聞いたところによりますと、米の生産と、イチゴなど果物の生産も非常に盛んということで、昨年も対局の合間にそういったものをいただきました。将棋も勝てて、食べ物もおいしくいただきまして……。いまのところですけど、この大田原市にはいいイメージしかありません(笑)。是非それを持続できるように、悪いことが起きないように、明日から頑張りたいと思っています。 今期の王将戦は、まだ始まったばかりで第2局ですけれども、これから対局が進んでいくにつれて、一局の重みも増していきます。より一層いい将棋を指せるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
■羽生三冠
「あらためまして、こんばんは。本日は前夜祭をこのように盛大に開催していただきまして、誠にありがとうございます。
大田原での王将戦、9年連続ということで、すっかり定着しているという感があります。私も何回もこちらのほうに来させていただいておりますけれども、本当に地元のみなさまに熱心に設営していただいています。また、地元の小中学生の方たちに観戦していただくということで、将棋はいろいろな形で報道していただいたり、伝えていくという機会があるのですが、実際に現実の対局を観戦していただくということで、緊張感、緊迫感といったものを子供たちに伝える機会を作っていただいているということは、とてもありがたいことだと思っております。
王将戦は年が明けてすぐに開幕するわけですので、1年を占うという意味で非常に大きな対局だと思っています。残念ながら開幕の第1局は負けてしまったのですが、またここから挽回できるように頑張っていきたいなと思っています。
以前、ここに来た時は、那須与一の銅像を見せていただいたのですが、今日はゆるキャラ(与一くん)に会えました。私も結構いろんなところで、ゆるキャラに会うのですが、与一くんはかなり大きくて、非常にインパクトがあるなあ、と感じました。私も明日からインパクトのある将棋が指せるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
(書き起こし=八雲、写真=文)
前夜祭、開幕
検分
対局室はホテル5階。16時50分ごろに羽生三冠が入室し、それから数分して渡辺王将が現れた。上座に着いた渡辺王将が駒箱を開け、二人は駒を並べていく。立会人の佐藤義八段が「問題はありませんか」と声をかけると、二人がうなずく。「明かりは大丈夫でしょうか」の問いにもうなずいた。封じ手については、長机の後ろにある屏風の向こう側にスペースが用意された。
検分で問題はなく、17時前には終了した。対局者が退室すると、記録係の梶浦三段が駒に手を伸ばす。駒の管理は記録係の大事な仕事のひとつ。駒の銘を見せてもらったところ、掬水師作・水無瀬書の盛上駒だった。「タイトル戦の記録は2回目ですが、2日制は初めてです」と梶浦三段。「封じ手がちょっと不安です」と話していた。
検分で問題はなく、17時前には終了した。対局者が退室すると、記録係の梶浦三段が駒に手を伸ばす。駒の管理は記録係の大事な仕事のひとつ。駒の銘を見せてもらったところ、掬水師作・水無瀬書の盛上駒だった。「タイトル戦の記録は2回目ですが、2日制は初めてです」と梶浦三段。「封じ手がちょっと不安です」と話していた。