第62期王将戦七番勝負第3局
対局開始
対局前の様子 2
対局前の様子 1
おはようございます。
雪
前夜祭 4
前夜祭 3
前夜祭 2
(佐藤王将)
「皆さま、おばんでございます。私は大船渡のほうへおじゃまさせていただくのは2回目でして、4か月ほど前にですね、棋士会の会長ということで復興応援イベントを開催させていただきました。そのときは棋士が8人で、オーシャンビュー丸森さんでやらせていただいたのですが、90人ほどの将棋ファンの方に集まっていただき、非常に楽しく交流ができたと思っています。そのときも感じたのですが、我々が将棋を通じて励まさなければいけないという立場であるにもかかわらず、皆さまに温かく迎え入れていただいて、逆に棋士を励ましてもらうということもありました。そのときはこちらの人々の人柄の温かさ、芯の強さというものを感じて東京に帰りました。
震災から間もなく2年がたつということで、復旧・復興に向けて着実に歩んでいるのかなと思うのですが、今回一ノ関からバスでこちらに向かったときに、震災の爪跡をところどころで実際に目の当たりにし、一日も早い復興をと祈りました。明日から対局で、将棋というものは直接お役に立てることはなかなかないのかなという気もするのですが、気を休めていただけたり、あるいは真剣勝負からエネルギーを得るですとか、何か将棋を通じて良い作用が生まれれば、棋士としてありがたいと思っております。連敗スタートということで非常に厳しい状況ではありますけども、一局一局目の前の将棋に全力を出し切ることを目標にがんばりたいと思います」
(昨年10月の「棋士会・いわて将棋フェスティバル」開催報告 )
(渡辺明竜王)
「皆さまこんばんは。岩手県での対局は何局か経験があるんですけれども、こちらのほうには初めて来ました。東日本大震災からまもなく2年ですが、報道などでは見ていましたが、実際自分の目で見るのは今回が初めてでしたので、あらためてのお見舞いと、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
震災以降、タイトル戦を東北地方で組んでいただく機会も何回かありまして、他の棋戦で申し訳ないんですけれども、竜王戦では福島で対戦したことがあります。そのときの将棋が名局賞を受賞しまして、一局一局の将棋に全力を尽くすということに変わりはないんですけれども、我々対局者もいい将棋を見せなくてはいけない、という気持ちがいつも以上にあるのかなと思います。今回もそういった棋譜をつくり上げることができればいいなと思っております。
また普段は東京のスーパーなどで、こちらの海産物を見ることがあります。明日から2日間対局がありますけれども、対局中にこちらのおいしいものをいただいて英気を養って、いい将棋が指せるようにがんばっていきたいと思います。今回将棋を指してそれで終わりということではなく、東京に戻ってからも、どういった形でお力になれるのかはわからないのですが、将棋を見て楽しんでいただけるようにがんばりたいと思います」
(田村誠・岩手県議会議員が乾杯の音頭を取った)
前夜祭 1
18時から大船渡プラザホテルにて前夜祭が行われました。
(前夜祭会場)
(岸俊光・毎日新聞社学芸部長)
(杉本昌隆・日本将棋連盟理事)
(戸田公明・大船渡市市長が出席できなくなったため、今野洋二・大船渡市教育長が戸田市長のあいさつ文を代読した)
(棋士が登壇。左から佐藤王将、渡辺竜王、立会人の屋敷伸之九段、副立会人の佐藤秀司七段、記録係の上村亘四段)
(両対局者に花束が贈呈された。カメラマンのリクエストでガッツポーズを取る)
(花束を贈呈したのは「大船渡つばき娘」の澤田未来さん(左)と古内菜月さん。ツバキは大船渡市の市の花に指定され、市内にある「世界の椿館」では十数カ国のツバキを見ることができる)