2023年2月

2023年2月 9日 (木)

20230209_64_2図で▲5二桂成が軽妙な成り捨てでした。対して(1)△5二同玉は▲6四角成、(2)△5二同銀は▲6二歩成が継続手になります。森内九段と佐々木大七段の検討では(2)が本命で、▲6二歩成以下△同金▲同角成△7五歩と攻め合う順が示されました。

A7300088(羽生九段は鋭い手を織り交ぜて攻めの継続を図る)

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。メニューは藤井王将が「立川産 金胡麻とおからを使用した紅玉のタルトタタン 伊藤養鶏場“たまごころ”のソース」、「アイスアールグレイ」。羽生九段が「自家製あんこと京都一保堂の抹茶を使ったバスクチーズケーキ 立川産軟白うどのチップを添えて」、「東京紅茶(温)」です。

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(藤井王将のメニュー)

A7300120_2(羽生九段のメニュー)

昼食の注文は、藤井王将が「立川産ブランドポーク“柔豚”のフィレ肉とこだわりパン粉のカツ丼」、「東京狭山茶(温)」。羽生九段が「“信玄どり”もも肉の炭火焼きと伊藤養鶏場“たまごころ”のふわとろ親子丼」、「東京狭山茶(温)」。いずれもSORANO米の白御飯、自家製味噌汁、自家製香の物、上野原ハーフガーデンのリーフサラダがついています。対局は13時30分に再開されます。

A7300020(藤井王将のメニュー)

A7300014(羽生九段のメニュー)

11時40分頃、控室では森内九段と佐々木大七段が継ぎ盤を挟んで検討中です。森内九段は言わずと知れた羽生九段の少年時代からのライバル。佐々木大七段もアマチュア時代に羽生九段と同じく八王子将棋クラブで腕を磨きました。

まだ1日目の午前ですが、前例のない局面で駒がぶつかっているスピーディーな進行です。継ぎ盤でも活発に駒が動かされていました。

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A7300004(佐々木大七段)

A7300005(手前が森内九段で、藤井王将側を持っていた)

第4局は第72期ALSOK杯王将戦に協賛している立飛ホールディングスの地元、立川市で行われています。
対局場の「SORANO HOTEL(ソラノホテル)」は、立川駅北口から徒歩約8分、新宿駅からはJR中央線特別快速で約25分と利便性に優れています。
ホテル内のインテリアデザインは、世界的なデザイナーであるグエナエル・ニコラ氏が手がけました。ロビーの天井に施された三角形のルーバーが印象的で、テントの形をモチーフにしたものとのこと。同氏は、銀座で最大規模の複合商業施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」などのインテリアデザインも担当しました。

王将戦では、前期の第4局も同地で行われました。そこで当時の渡辺明王将に挑戦者の藤井竜王が勝ち、番勝負成績を4勝0敗として初の王将位を獲得。羽生九段が持つ最年少五冠達成の記録を22歳10カ月から19歳6カ月に塗り替えたシリーズでした。

A7309382(SORANO HOTELの正面入り口)

A7309384 (ホテルロビー)

A7309348_2 (立川から場所を移して、こちらは銀座にあるGINZA SIXの2階フロアから撮影。天井と階段のデザインはグエナエル・ニコラ氏が担当した。アトリウムの天井は立体的に造形された和紙で覆われており、トップライトから落ちる光りを透過して、柔らかい光が降り注ぐように設計されている)

10時30分になり、両対局者に午前のおやつが出されました。メニューは藤井王将が「立川産“よつぼし苺”と丹波大納言小豆の苺大福餅 桜の香るシャンティ 苺のソース」、「フェアトレード・コーヒー(冷)」。羽生九段が「立川産 金胡麻とおからを使用した紅玉のタルトタタン 伊藤養鶏場“たまごころ”のソース」、「フェアトレード・コーヒー(温)」です。 

A7309991_2 (藤井王将のメニュー) 

A7309997_3 (羽生九段のメニュー)