(佐藤康九段と松本六段が飛び入りで大盤解説会に)
「先手は3八に右金がいるので、▲6六銀(47手目=図)で先手は玉を囲っていく将棋ではありません。後手に攻められたときに玉を4八のほうに逃げるようにしたいです。次の▲5五銀(49手目)では、▲2九飛や▲7五銀が予想されていました。
羽生名人は▲5五銀に△3五歩から動きました。△8六同飛(2図)に▲8七銀として歩得を主張しようとするのは、△8五飛で銀取りと△8六歩を見られてしびれます。
5五銀を浮き駒にさせるために△3五歩(50手目)と突き捨てたのだと思います」と佐藤康九段は解説します。