2015年3月20日 (金)

鳥精進・酒精進

前夜祭では青野九段が「鳥精進・酒精進」の話に触れていました。河津駅でもこの習わしについて紹介されています。

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昔、かわづの郷に杉鉾別命(すぎほこわけのみこと)という、お酒の好きな神様がいました。ある年の12月、神様は山の見回りに出かけたおり、いつものように一休みしてお酒を飲み、ウトウトと眠ってしまいました。しばらくするといつのまにか燃えさかってきた野火が、神様のまわりに燃え広がっています。あわてた神様は剣を抜いてまわりの草を払いましたが、火は迫ってくるばかりです。その時、天の一角から小鳥の大群が飛んで来て、河津川に飛び込んではぬれた羽をはばたき時雨のようなしずくを降らせ、ついに野火を消してしまいました。危うく命が助かった神様は鳥たちに礼を言い、それ以来、大好きだったお酒をつつしんで、郷の平和のために力を尽くしました。杉鉾別命は来宮神社の祭神として祀られ、人々の信仰の的となっています。神様が助かった12月17日から7日間小鳥に感謝し、お酒を飲まない、鳥と卵を食べないこととし、この「鳥精進・酒精進」の習わしは今でも守られています。

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