2025年5月 7日 (水)

Oui202505070201110110手で、永瀬九段が都成七段をくだしました。終局時刻は19時45分。消費時間は▲都成3時間59分、△永瀬3時間56分。勝った永瀬九段は5勝0敗となり、白組優勝・挑戦者決定戦進出が決まりました。敗れた都成七段は0勝5敗です。

Oui202505070301113

白組の▲羽生-△杉本和戦は長い中盤戦を経て、ようやく決戦に入りました。すでに両者の残り時間は10分を切っています。玉の堅さでまさる先手がペースを握って終盤戦に入りそうです。杉本六段はしばらく受けに回って反撃に出る余裕を得たいところ。持ち味の粘り強さを発揮できるでしょうか。

Oui20250507050187▲佐々木大-△丸山戦は、87手で佐々木七段が勝ちました。終局時刻は18時55分。消費時間は▲佐々木七段3時間37分、△丸山九段3時間57分(持ち時間は各4時間)。
勝った佐々木七段は3勝2敗となり、リーグ残留が決まりました。敗れた丸山九段は2勝3敗でリーグ陥落となりました。

▲5四銀

白組▲都成-△永瀬戦は、永瀬九段が玉形の差を生かしてペースを握っています。図の都成七段が指した▲5四銀はタダ捨ての勝負手。△同銀に▲6一飛成と入って攻め合う狙いです。先手は次に▲2四角と銀を取る手があるため、後手の永瀬九段も正確に受ける必要があります。

大山十五世名人
(4階にある大山康晴十五世名人の肖像画。王位戦では第1期から12連覇した記録を持つ)

Oui20250507050162_2▲佐々木大-△丸山戦は、長い中盤戦が続いています。上図は丸山九段が△7三桂と跳ねた局面で、次に△8五桂からの攻めを狙っています。東京の対局立会人を務める川上猛七段は▲6八玉を予想していましたが、佐々木七段は1時間11分の長考で▲8八玉と戦場に近づきました。玉を使って後手の攻めを正面から受け止めにいきます。以下△8五桂▲8六歩△9七桂成▲同玉△6一香▲6五桂(下図)まで一気に進みました。

Oui20250507050169先手としては後手の攻めを切らしたいところで、後手はうまく攻めをつなぎたいところです。

_dsc_0018_2(佐々木七段は玉を使って正面から受け止める)