1日目対局再開 昼食休憩から、先に対局室に戻ったのは伊藤二冠でした。着座するとすぐに盤上をにらみます。ほどなくして、藤井王位が入室。窓のほうに目をやって外の景色を眺めてから、盤上に視線を落としました。13時30分、対局再開。伊藤二冠は考慮に沈んだまま、さらに30分が経過しました。
1日目昼食休憩の間 両日とも、12時30分から1時間の昼食休憩が設けられます。対局者は自室に戻って食事を摂って、英気を養います。その間、対局室では飲み物の補充や明るさの調整などが行われました。朝、日差しを懸念して閉められていたカーテンは、昼食休憩に開かれています。 (使用駒は桐月師作、菱湖書。桐月師は地元長崎の駒師) (記録係目線からの対局室)
1日目昼食休憩 12時30分、伊藤二冠が36分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤1時間35分、△藤井1時間13分。昼食は、藤井王位が長崎ちゃんぽん、長崎角煮まんじゅう。伊藤二冠が長崎福勝うどん御膳、長崎ハトシ、アイスティーです。対局再開は13時30分です。 (長崎ハトシは魚のすり身などをサンドウィッチ用食パンに挟み、油で揚げたもの)
両取りの掛け合い 両者の指し手が止まりません。上図△7六桂の王手銀取りで藤井王位も反撃に出ます。すると、しばらく進んで下図▲8三角で再び両取りがかかりました。以下、△6二飛▲7四角成△1九角成で互いに馬を作り合います。技の掛け合いが続く激しい展開となり、局面はすでに勝負どころ。終盤戦の入り口といっても過言ではありません。 (11時30分頃の控室では深浦九段がスーツに着替え、揮毫を行っていた)
戦型は相掛かり ▲2六歩△8四歩の出だしから相掛かりに進みました。上図▲7六歩で前例が少なくなり、下図▲9五歩で前例から離れました。序盤から臆することなく駒が前進する、伊藤二冠の積極性が目立つ仕掛けです。速い仕掛けに藤井王位も時間を使うかと思いきや、淡々と応じています。すでに両取りが決まる進行ながら局面は互角で推移していると見られ、深い研究の跡がうかがえます。
1日目午前のおやつ 10時、1日目午前のおやつの時間になりました。藤井王位は桃かすてら・こもも、アイスティー。伊藤二冠は紅白かすていら 壽(ことほぎ)、アイスティーを注文しています。桃かすてらは縁起のいい桃の形に仕上げられた長崎の伝統菓子です。紅白かすてらは対馬産の赤米が使用されています。