2019年8月21日 (水)

162 図は19時26分の局面。久保九段は「現状は後手が4点足りなさそうな。4点はきついです」と解説しました。豊島王位の残り時間は2分(木村九段は17分)で、時間との戦いにもなっています。

Photo_81 (棋譜用紙は少し前に2枚目に突入している。このあと3枚目といった展開があるだろうか)

154 19時12分、辛抱を重ねてきた豊島王位がついに反撃。天王山に桂を打ち、△6七歩の攻めを見せました。久保九段は「△6七歩が入れば後手はかなり取れそうです」と、持将棋の可能性を匂わせました。

141 完全に点数勝負となった本局。図の局面で後手の見込み予想点数は23点か24点。持将棋は23点だと負けで24点だと引き分け指し直しとなり、1点をめぐる攻防になりそうです。
図から豊島王位の指し手は△1八香成。香は1四のままでも1九の地点まで利いていたところで、1三の歩を助けにいこうとしている手だと言われています。

Photo_79 (入玉将棋のポイントを記者に解説する久保九段)

Photo_80 (久保九段は「点数勝負になると、金から歩までの駒がすべて1点になるので、いかに損をしないかということが問われます。例えば突き捨てのような手段は悪手になることが多く、駒を助けながら1枚の駒で2枚以上の駒を取りにいくのが理想です」と解説した)

135_2 図は18時45分ごろの局面。木村九段の方針は後手陣の駒の入手で、「後手玉はもう捕まらないです。本局は点数勝負になりそうです。とりあえず後手は△2五玉と山を登るしかないですか」と阪口六段。どうやら相入玉による点数勝負なる可能性が高くなったようです。

 

124 図は△3九銀と豊島王位が飛車を捕獲した局面。豊島王位は入玉を目指しており、木村九段が寄せきれるかどうかという棋風とは真逆の展開に進んでいます。ここで木村九段は▲8三桂成の軽手を放ち、以下△同馬▲同馬に豊島王位は△2八銀成と飛車のほうを取りました。

Photo_75 (モニターに映る両対局者。木村九段は腕まくりしていた)

Photo_76 (座布団に手を突いたため、袖が垂れてきた)

Photo_77 (再び腕まくり。今度はかなりまくり上げた)

Photo_78 (その直後に着手した)

 

117 図は6二の地点で飛車金交換が行われ、木村九段が駒得となったところ。▲6三桂成などもあり先手優勢は間違いなさそうですが、阪口六段は△6一香を示すと「泥試合の要素もありそう」と、後手が粘り強く指せば大変という見解を示しました。すると継ぎ盤の先手側に座る久保九段も「その4歩がね」と、後手の4歩の持ち駒が生きてくる展開がある可能性を示唆しました。