2021年5月 6日 (木)

最終5回戦を前にした白組の状況は以下の通りです。こちらも3名が3勝1敗で並んでいます。リーグ陥落は4名で、近藤誠七段、池永五段、長谷部四段の陥落は確定しています。

【白組成績】
永瀬拓矢王座    3勝1敗
羽生善治九段    3勝1敗
佐々木大地五段   3勝1敗
近藤誠也七段    2勝2敗
池永天志五段    1勝3敗
長谷部浩平四段   0勝4敗

【白組最終戦の対戦カード】
▲永瀬王座-△近藤誠七段
▲佐々木大五段-△羽生九段
▲池永五段-△長谷部四段

・羽生九段と佐々木大五段の直接対決があるため、どちらかは4勝1敗になります。永瀬王座も勝って4勝1敗になった場合は、二者によるプレーオフが行われます。
・羽生九段が4勝1敗で優勝を決め、永瀬王座、佐々木大五段、近藤誠七段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果により、佐々木大五段が残留となります。
・佐々木大五段が4勝1敗で優勝を決め、永瀬王座、羽生九段、近藤誠七段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果及び前期成績により、永瀬王座が残留となります。

最終5回戦を前にした紅組の状況は以下の通りです。3勝1敗の3名に優勝の可能性がある混戦になっています。リーグ陥落は4名で、斎藤慎八段、佐藤天九段、片上七段の陥落は確定しています。

【紅組成績】
木村一基九段    3勝1敗
豊島将之竜王    3勝1敗
澤田真吾七段    3勝1敗
斎藤慎太郎八段   2勝2敗
佐藤天彦九段    1勝3敗
片上大輔七段    0勝4敗

【紅組最終戦の対戦カード】
▲斎藤慎八段-△木村九段
▲豊島竜王-△片上七段
▲澤田七段-△佐藤天九段

・4勝1敗者が2名出た場合は、その二者でプレーオフが行われます。
・木村九段、豊島竜王、澤田七段の3名が4勝1敗で並んだ場合は、三者プレーオフです。前王位の木村九段がシードになり、豊島竜王と澤田七段がまずプレーオフ1回戦(残留決定戦を兼ねる)を戦います。
・木村九段が4勝1敗で優勝を決め、豊島竜王と澤田七段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果により、豊島竜王が残留となります。
・豊島竜王が4勝1敗で優勝を決め、木村九段、澤田七段、斎藤慎八段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果により、澤田七段が残留となります。
・澤田七段が4勝1敗で優勝を決め、木村九段、豊島竜王、斎藤慎八段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果及び前期成績により、前王位の木村九段が残留となります。
・木村九段、豊島竜王、澤田七段、斎藤慎八段が3勝2敗で並んだ場合は、リーグでの直接対決の結果により、豊島竜王が優勝、残留は澤田七段となります。

お~いお茶杯第62期王位戦挑戦者決定リーグ戦の最終戦は、明日の5月7日(金)に東西の将棋会館で全局一斉に行われます。対局開始は10時。持ち時間は各4時間。リーグ戦のため、先後はあらかじめ決まっています。
東京の対局の中継は、棋譜コメントを銀杏、文、吟、八雲、独楽、ブログを睡蓮が担当。関西の対局の中継は、虹が担当いたします。よろしくお願いいたします。

2020年8月21日 (金)

対局を終えた翌朝、改めて藤井聡太新王位の記者会見が行われました。

一夜明けて

藤井王位

── 一夜明けて改めて王位を取られた実感は?

藤井 王位戦は自分が奨励会員の頃、何度か控室に伺って勉強させていただいたので、そういった棋戦でタイトルを獲得できたのは感慨深いです。

── 今後の目標は?

藤井 実力を高めていくことがいちばんの目標ですが、近いところだと、秋から王将リーグが始まりますし、相手は強い方ばかりなので、しっかり戦えればと思います。

── 福岡の印象は?

藤井 福岡は昨年、一昨年に続いて3回目になりますが、いつも温かく迎えていただいて、本当に今回も素晴らしいところで対局できたと感じています。

── ご家族や師匠(=杉本昌隆八段)には、ご報告しましたか?

藤井 はい、電話で。結果は知っていると思うので、改めて自分から報告という感じではなかったですが、喜んでもらえたかなと思います。

── 昨夜は部屋に戻られたあと、ご自身の対局を振り返ったりしましたか?

藤井 そうですね。部屋に戻って少し対局を振り返ったり、師匠と電話で話したりしました。

── 昨日の和服は、師匠から贈り物だそうですが?

藤井 今回の和服は、師匠から贈られたもので初めて着たのですが、鮮やかな色で身が引き締まる思いでした。対局に関しては快適に、不自由なく指せましたし、結果的に勝利できたのはよかったと思います。

藤井王位

藤井王位

藤井王位

── 王位戦は2日制の持ち時間8時間でしたが、長く感じましたか?

藤井 持ち時間8時間は初めてでしたが、実際に指してみて、まだまだ考えが足りないと思うところもあり、将棋の奥深さを感じました。

── タイトルを増やしていくことについては?

藤井 まだまだ実力を高めなければいけないと思いますし、今回の王位戦で新たに見つかった課題もあるので、そういったところを高めて、上を目指していければと思います。

── 昨晩は何時頃に寝て、今朝は何時頃に起きましたか?

藤井 昨夜は12時頃に寝て、起きたのは朝6時半ぐらいだと思います。

── タイトル戦がひと区切りつきましたが、自宅に帰ってやりたいことは?

藤井 近々AbemaTVトーナメントの決勝がありますし、家に帰ってから昨日の将棋をじっくり振り返られればと思います。(将棋以外では?)落ち着いたらパソコンを1台組みたいとは思っています。

── 数日休みが取れたらやりたいことは?

藤井 いまは新型コロナもあるので少し難しいですが、落ち着いたら旅行とかにも行ければと思います。

── 自分へのご褒美は考えていたりしますか?

藤井 今回、王位と棋聖を獲得できたのが、この上ない結果だと思うので、特にご褒美というのは考えていません。

藤井王位

藤井王位

藤井王位

以上で、第61期王位戦七番勝負の中継を終了いたします。今期もご観戦ありがとうございました。すでに第62期の予選は始まっています。誰が藤井聡太王位への挑戦者になるのか、お楽しみに。

2020年8月20日 (木)

感想戦終了後、藤井聡太新王位は場所を西鉄グランドホテルに移し、記者会見に臨みました。

藤井聡太新王位

記者会見

── 王位獲得おめでとうございます。今回の七番勝負を振り返ってください。

藤井 持ち時間が8時間の2日制は、今回の王位戦が初めてでしたが、その中で一手一手、自分なりにしっかり考えて指せたかなとは思います。一方で、木村先生に、こちらが気づいていない好手を指される場面も多かったので、その辺りに課題を感じた部分もありました。

── 戦型の選択などについては、どのように考えて臨まれましたか?

藤井 戦型については、なるべく番勝負ですので、いろいろな戦型で指せれば、と思っていました。

── 木村王位の印象について聞かせてください。

藤井 こちらは(2日制のタイトル戦が)初めてで分からないとこも多かったのですが、その中で木村先生の立ち振る舞いでも勉強になるところが多かったので、今後に生かしていきたいと思います。

── 第61期王位戦は昨年9月から始まり、全勝で駆け抜けて王位奪取しました。予選を含めて何か深い思い入れがあれば教えてください。

藤井 これまで王位戦は予選で敗退していたので、今期は挑戦者決定リーグに入ることをひとつの目標にしていました。挑戦者決定リーグでは羽生(善治九段)先生との対戦があり、挑戦者決定戦では永瀬(拓矢)二冠とも対戦することができて、いろいろといい経験をすることができたと感じています。

── 今期の夏は棋聖戦と王位戦、ふたつのタイトル戦を並行して戦うことになりました。藤井王位にとって2020年はどういった夏でしたか?

藤井 今年はふたつのタイトル戦の番勝負に出ることができ、自分にとって初めてのことが多かったですが、その中でも盤上、盤外どちらも非常に得難い経験ができたかなと感じています。

記者会見

── プロデビュー以降、高い勝率を保っておられますが、特に今年の活躍は目を見張るものがあったと思います。その要因はご自身でどのように分析していますか?

藤井 今年は新型コロナウイルスの影響で、2ヵ月弱、対局がない期間もありました。その中で普段以上にじっくりと将棋に取り組めた面もありますし、対局が再開して渡辺(明名人)先生、永瀬先生、木村先生といったトップ棋士の方々と多く対戦することができたのは、成長の糧になっているのかなと思います。

── 以前、ご自身で「ピークは25歳前後」とおっしゃられていましたが、二冠を取ったいま、どのような25歳の未来を描いていますか?

藤井 強くなるという目標は、どこまでいっても変わらないと思っていますし、今回の七番勝負でも非常に勉強になる部分があったので、そういったことも成長につなげていきたいと思います。

── 今回、史上最年少二冠と史上最年少八段を獲得され、改めて心境をお願いします。

藤井 これまでタイトル戦の番勝負自体、経験がなかったので「二冠」になかなか実感がわいてこないですが、そういった立場になり、より一層精進して、いい将棋をお見せできるように頑張っていきたいと思います。

── 先ほど終局直後に「4連勝は望外の結果」との言葉がありました。以前、藤井王位が「望外」という言葉を使ったのは、当時中学生、デビュー11連勝目の感想戦でした。この3年間でご自身の成長について感じる部分はありますか?

藤井 棋士になってから、公式戦でトップ棋士の先生に教えていただく機会が増え、その中で少しずつ成長してこれたかなとは思います。

── 王位戦の歴史の中で、予選から無敗で頂点に立ったのは初めてです。

藤井 今期の王位戦は苦しい将棋も多かったので、全勝という結果は、自分の実力以上のものが出せたのかなと思います。

── 昨日の封じ手の局面では、36分という長い考慮で次の一手を封じられました。

藤井 第4局の封じ手の局面は、ひとつの分岐点と言える場面だったので、あの局面になれば封じようとは思っていましたが、(△8七同飛成と△2六飛)どちらがいいのかを改めて考えていました。

── 今回は棋聖戦と王位戦、ふたつのタイトル戦と同時に戦うことになりました。

藤井 今回、棋聖戦は渡辺明先生、王位戦は木村先生ということで、棋風の違うおふたりとの対戦でしたが、そのぶん一局ごとに新しい発見があった気がします。

── 師匠の杉本昌隆八段の段位に追いつきました。その感想を。

藤井 そのことは自分では気づいていなかったですが、師匠とは順位戦、竜王戦で同じクラスにいるので、お互い高めあっていければいいかなと思っています。

記者会見

記者会見