2021年7月13日 (火)

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■広瀬章人八段

「封じ手は△7六歩だと思います。▲7六同銀に(1)△3四歩や(2)△6五銀などを一晩考えたいですね。本命は(1)△3四歩ですが、以下▲6四歩△同歩の進行は後手が一時的に銀損になるので、難しいところではあります。このあとは、いったん局面が落ち着く可能性もありそうです。そのときに後手の5四角が働いた駒になるか負担の駒になるかが焦点でしょう。▲6五歩の感触がよいので、先手を持って何とかしたい局面ですね」

■高見泰地七段
「封じ手予想は私も△7六歩です。ただ、▲7六同銀にどう指すかは手が広くて難しいですね。だから藤井王位もここで封じ手にしたのだと思います。後手は先手の3五銀にこのまま威張られるとまずくなります。5四角や6四銀をうまくさばく順を見つけたいです。形勢はまだいい勝負でしょう」

藤井王位が封じ手を記入するため隣室に移動すると、豊島竜王は棋譜用紙を受け取って見つめていました。記録係に返してしばらくすると、藤井王位が戻ってきます。豊島竜王が藤井王位から受け取った2通の封筒にサインを入れて返し、藤井王位が封筒を広瀬八段に預けて1日目が終了しました。

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花月会館の最寄り駅が旭川駅です。函館本線の終点であり、宗谷本線(石北本線直通含む)と富良野線の起点。函館から旭川まで函館本線を使って移動するには5時間以上かかり、北海道の広さが実感できます。駅の近くには忠別川が流れ、緑豊かな広場もあって気持ちのいい空間が広がっています。

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王位戦の旭川対局は2016年の第57期七番勝負第3局以来、5年ぶりになります。第57期七番勝負は羽生善治王位に木村一基八段が挑戦したシリーズ(肩書は当時)でした。本局で立会人を務める広瀬八段は第51期の王位で札幌市出身。北海道研修会の幹事を務めています。聞き手の和田あき女流初段も札幌市出身、記録係の広森三段が旭川市出身と、北海道に縁のある関係者が多いです。旭川市内の道路標識からは稚内と名寄の文字を見つけました。広森三段の師匠である中座真七段が稚内市出身、石田直裕五段が名寄市出身です。

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