2025年7月16日 (水)

有馬温泉の「金の湯」は、日本有数の成分濃度を誇る含鉄ナトリウム塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)です。湧出直後は無色透明ですが、鉄分が酸化することで赤褐色に変化し、「金泉」と呼ばれます。豊富な成分により、金泉は高い保温・保湿効果を持ち、冷え性や腰痛、筋肉痛、関節痛、リウマチなどの緩和に効果が期待されます。また、鉄分による貧血や婦人病の予防、皮膚疾患の改善、疲労回復や健康増進にも寄与します。「銀の湯」は、無色透明でさっぱりとした肌触りが特徴の公衆浴場です。泉質は二酸化炭素泉(炭酸泉)と放射能泉(ラジウム泉)の混合で、独自の効能を持っています。
中の坊瑞苑では、日本三古泉の名湯「金泉」と「銀泉」を楽しめます。館内には庭園を望む大浴場「瑞泉」やジャグジーつきの「爽泉」、予約制貸切風呂「寿泉」などがあり、一部客室には露天風呂も備わっています。また、四季の自然を感じながらくつろげる露天風呂や湯上がりサロンも人気です。

0001

0009

Img_9786_2

Img_9789_2

Img_9791_2

1日目と同じく藤井王位のほうが入室は早く、座ると悩ましそうな様子で盤をにらみ続けます。永瀬九段は着座するとおしぼりを取り出し、首元を押さえたり、額に当てたりして涼を求めました。13時30分に対局が再開しても藤井王位は着手せず、考慮に沈んでいます。
Img_9804

Img_9808(記録席からの眺め)

Img_9835

Img_9844

Img_9840

2025071588_2図の局面で12時30分となり、2日目の昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲藤井5時間50分、△永瀬4時間49分。昼食の注文は、藤井王位は淡路産鱧(はも)と夏野菜の天婦羅とうどん膳、永瀬九段は神戸牛肉うどん膳の大盛りとアイスミルクティー。兵庫県は全国でも有数の鱧の漁獲量を誇り、県の名物のひとつです。永瀬九段は2日続けて同じ品物を注文しました。対局再開は13時30分です。
Img_9796_2

Img_9801

2025071585△4五歩の銀取りに対して、藤井王位は▲5五桂の犠打を放ちました。△同歩▲同銀右で、拠点を支えながら当たりをかわす狙いです。後手は歩切れで中央の銀は狙われにくく、次に▲7三銀成△同金▲5三香や、単に▲5四香が厳しくなります。
Img_9717

Img_9775

20250715801日目の午前とは打って変わって、2日目の午前はゆっくりとした進行です。封じ手の△5四歩から▲4六銀△5一玉▲9五歩△4四歩と進んで上図。▲9五歩には55分、△4四歩には42分を費やし、長考合戦が続きます。△4四歩は飛車を活用する一着。永瀬九段の反撃が始まりそうです。控室では福崎九段が検討を続け、観戦記者の池田指導棋士五段が耳を傾けています。

Img_9784

Img_9792(朝に降っていた大雨はあがった)

本日の神戸新聞朝刊には、第36期女流王位戦挑戦者決定戦▲西山朋佳女流三冠(肩書は当時)-△伊藤沙恵女流四段の第3譜が掲載されています。大川慎太郎さんによる執筆で、中盤戦で見せた伊藤女流四段の強い受けが印象的な内容です。
Img_9682