2023年7月12日 (水)

Img_7313(予定されていた17時より、前夜祭が開催された。宿泊つきの特別プランで来場した将棋ファン20人が参加する)

【主催者あいさつ】

Img_7327(高梨柳太郎・神戸新聞社代表取締役社長)

「この有馬のお湯は勝負にご縁が深い温泉でございます。古来、豊富秀吉、黒田官兵衛など数々の武将が戦いの前後に訪れまして、体を整え、体を癒したお湯でございます。どうかお二人には、今宵はゆっくりお食事をとっていただき、お湯に浸かっていただきまして、明日の対局への英気を養っていただければと思います」

Img_7340(井上慶太・日本将棋連盟常務理事)

「いつも瑞苑さんでは関係者のみの食事会でしたが、今回、初めての前夜祭となりました。全国各地からファンの皆さんに宿泊プランで来ていただいて、このようにすぐ完売という形で本当にありがとうございます。今回、お二人がいちばん若い組み合わせじゃないかと思います。有馬の湯にしっかり浸かっていただいて、明日からの対局に備えていただきたいと思います」

【代表あいさつ】

Img_7349(大森孝・株式会社伊藤園関西地域営業本部副本部長)

「私どもは1989年から『お~いお茶』に俳句を載せさせていただいています。俳句から始まって歌舞伎、大相撲と日本の伝統文化にお茶で寄り添いながら事業をさせていただいております。第62期の王位戦から特別協賛という形で、皆様の愛されている将棋のほうに携わり、同じような形で発展できればとの所存でございます」

Img_7380(その後、石井裕明・株式会社伊藤園兵庫地区営業部部長も交えて、両対局者に花束が贈呈された)

(書き起こし=飛龍、撮影=虹)

Img_7273(検分後、場所を変えて記念撮影。意気込みも語った)

神戸ブランドのネクタイを着用してきた藤井王位は「第1局の反省を生かしてしっかりと戦う」と意気込みました。
対する佐々木七段は、神戸に親戚が住んでいたため何度か訪れたといいます。「第1局は藤井王位の丁寧な受けが印象的。本局は先手の利を生かして積極的に指す」とのことです。

このあと17時から前夜祭が行われました。

【王位戦第2局 藤井王位と佐々木七段が対局室を検分 両者意気込みを語る|神戸新聞社YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=dxMIjBs7mn0

検分は定刻の3分ほど前、15時27分に開始しました。盤、駒、駒台、空調、と滞りなくチェックが進みます。照明周りに少し時間を掛け、和やかな雰囲気のまま6分程度で検分終了となりました。

Img_7156(藤井聡太王位)

Img_7153(佐々木大地七段)

Img_7206(一同が大きな窓のほうに注目。カーテンを開くかどうかを確認しているところ)

藤井聡太王位に佐々木大地七段が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負(主催:新聞三社連合)。第1局は両者間では初となった横歩取り戦で、攻め合いが続く展開に。最後は藤井王位が守りの一着でリードを拡大し、先勝を決めました。
第2局(主催:神戸新聞社)は7月13・14日(木・金)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。先手は佐々木七段。対局開始は9時。持ち時間は各8時間。昼食休憩は12時30分から13時30分。対局1日目の封じ手時刻は18時です。立会人は福崎文吾九段、副立会は村山慈明八段、記録係は上野裕寿三段(井上慶太九段門下)、観戦記執筆は小池大志さんがそれぞれ務めます。

インターネット中継は棋譜コメントを飛龍、ブログを虹が担当致します。
どうぞよろしくお願い致します。

【主催:神戸新聞社】
https://www.kobe-np.co.jp/

【特別協賛:株式会社伊藤園】
https://www.itoen.jp/

【協賛:アスタッフ株式会社】
http://astaff-green.com/

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/64/oui202307130101.html

2023年7月 8日 (土)

感想戦
(感想戦)

佐々木七段

藤井王位

佐々木七段

藤井王位


以上で伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第1局の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。次戦、第2局は7月13、14日(木、金)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われますので、お楽しみに。

終局直後
(終局直後の様子)

藤井聡太王位

■藤井聡太王位への主催者インタビュー

── 序盤を振り返って。

藤井 早い段階から経験のない形になって、どう指せばよいのか分からないところが多かったです。途中▲6六角(23手目)と打ったのですが、進んでみると想定していた以上に負担になってしまったので、その辺り、こちらの構想が必要だったのかなと思います。

── 1日目を終えた局面は。

藤井 封じ手(35手目▲5六歩)の場面は、△8六歩からすぐに動いてこられても少し苦しいと思っていました。本譜の順も、こちらの駒を抑えられる形で、なかなか手段が難しいと思っていました。

── △2六歩(48手目)に▲2八歩と受ける辛抱の展開でしたが。

藤井 △7四歩(46手目)のときに、何か動いていかなくてはいけないと思ったのですが、思わしい手段が分からず、本譜の順では苦しいかなと思っていました。

── その後、△7五歩(50手目)から7筋、8筋が争点になりました。

藤井 △7五歩のところで△6五歩と突かれても厳しいと思っていて、本譜の順も、こちらの駒をさばくのが難しいと思っていました。△7三飛(60手目)と浮かれた局面で、もう少し動いていきたかったのですが、具体的な手が分からなかったです。

── △6三飛(66手目)~△3一玉と堅陣に入られたところは。

藤井 こちらの陣形に負担となっている駒が多いので、その中でどう勝負していく感じかなと思っていました。

── ▲5五銀(73手目)と前に出ていく展開になりましたが。

藤井 全体的に玉形に差があるので大変と思っていました。ただ、飛車が取れた(83手目▲6三と)ところで、少し難しくなったのかなと。

── ▲5一飛(89手目)と打った辺りは。

藤井 それまでと比べると、駒がさばけてきたところがあったので、少し好転していてもおかしくないのかなと。ただ、▲5七同玉(95手目)と取ったところは駒得しているわけでもないので、微妙なのかなと思っていました。

── 一局を振り返って。

藤井 こちらの序盤の構想ミスを的確にとがめられて、苦しい時間が長かった将棋だと思います。佐々木七段の力を感じたところが多かったです。

── 次局に向けて。

藤井 本局は序盤で失敗してしまったので、そこを修正して、いい内容にできればと思います。

佐々木大地七段

■佐々木大地七段への主催者インタビュー

── 序盤を振り返って。

佐々木 本譜の出だしは松尾(歩八段)先生が指されていて、ひとつの変化球として有力かなと思っていました。五分の序盤にはできたのではないかと思います。

── 1日目の進行について。

佐々木 それほど、うまくいっているとは思っていなかったです。こちらが何もしないと、どんどん好形に組まれてしまうので、それは自信がないと思っていました。

── 2日目に入ってからの進行は。

佐々木 △2六歩▲2八歩(48、49手目)の交換が入ったのはポイントかなと思ったのですが、△7五歩(50手目)に▲同角と取られたあとが、うまくいっていなかったかなと。やはり△6五歩~△6四銀の形を作って、角を圧迫するべきでした。

── △3一玉(68手目)と引いた辺りは。

佐々木 ▲5五歩~▲5六銀と手厚くされたときに、こちらの手がなくて、その辺りで改善すべき点があったかなと。△5四歩(70手目)に代えて△1四歩とかで、もう少し手を渡すほうがよかったかもしれないです。本譜は▲5五銀(73手目)から押さえ込まれて苦しくなったと思います。

── 改めて一局を振り返って。

佐々木 序盤はなんとか乗り切ったという感じで、2日目に細かいミスが出てしまったことが反省点かなと思います。

── 次局に向けて。

佐々木 8時間をしっかり使って、勝負ところを逃さないように、切り替えていきたいと思います。