記者会見
対局検分のあとに、記者会見がそれぞれ行われました。
定山渓温泉での王位戦開催は、1962年に行われた第3期王位戦七番勝負第4局・大山康晴王位-花村元司八段戦以来、60年ぶりです(肩書・段位はいずれも当時)。両対局者は取材陣の前で熱戦を誓いました。
(藤井王位。「(第2局に向けて)第1局の反省を踏まえて、いい内容の将棋を指したいです。60年ぶりということで、当時の対局に負けないような熱戦にできればと思います」。)
(豊島九段。「(宿泊部屋は)リラックスできそうで、(対局室は)緑に囲まれて、素晴らしい場所を用意していただきました」。)
本日の更新は以上で終了となります。明日の対局は9時開始です。お楽しみに。
対局検分
(16時30分前、検分が始まった。盤、駒、駒台は日本将棋連盟北海道支部連合会が所蔵しているもの。駒は2種類が用意され、立会人の深浦九段から藤井王位に渡された)
(駒はどちらもタイトル戦で使用されたことがある。藤井王位が豊島九段にどちらが好みかを尋ねたところ、豊島はどちらでもと答えた)
(本局で使用されることになった、如水作・関根名人書の駒。寄贈者の新井田基信さんはアマ強豪で、北海道将棋連盟常務理事で事務局長を務めた。第51期王位の広瀬章人八段が幼少期に教わったことでも知られる)
(木村文俊作・木村義雄名人書。文俊師は木村義雄十四世名人の弟にあたる。初代北海道将棋連盟理事長の故・佐々木治夫氏が第1回大山康晴賞を受賞した記念の逸品だ)
初めての対局場でしたが、両者ともに問題なく、10分ほどで検分は終了しました。
お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第2局
藤井聡太王位に豊島将之九段が挑戦する、お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負。第1局は豊島九段が制しました。
第2局は7月13・14日(水・木)に、北海道札幌市南区「ぬくもりの宿ふる川」で行われます(主催:新聞三社連合、北海道新聞社 特別協賛:株式会社伊藤園 協賛:北ガスグループ)。先手番は藤井王位です。
対局開始は9時、昼食休憩は12時30分~13時30分、おやつは10時と15時に出されます。1日目の18時を回ると、手番の棋士が次の一手を封じます。
立会人は深浦康市九段、副立会人は中村太地七段、記録係は岡部怜央四段が務めます。
中継は棋譜・コメントを吟、ブログを紋蛇が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
※本局の大盤解説会はありません。
感想戦
終局直後
(すぐにインタビューが始められた)
――先手9五歩、後手2二玉・6一金型が珍しい。想定していたか。
豊島 ああいう形(24手目△7四歩の局面)になったら端の位を取って指すつもりで、そのあとはいろいろあるのですが、考えたことのある形でした。
――38手目△6五桂に▲同銀は珍しいようだったが、手応えは。
豊島 銀を逃げる手もあるので、いい手かどうかは分からないのですが、考えたことがありました。
――45手目▲2四桂から猛攻した手応え?
豊島 後手も気持ち悪い形かと思いました。先手の攻めも細いので、微妙なのかなと。すごくうまくいっているという感じでもないと思っていました。途中からどんどん攻めていかないと仕方がないので、決断よく指していって、もうちょっとしてから難しい局面がくるのかなと思って指していました。
――85手目▲3五歩は2時間以上の長考だった。
豊島 ▲2五桂打のような攻めだと、あまりうまくいかないのかなと。▲3五歩と突くしか仕方ないような気がしたのですが、本譜も際どいので、長考になりました。
――本局を振り返って。
豊島 攻めがつながるか微妙な形で、ずっと難しかったのかなと。△7五歩(84手目)から反撃されてこちらも玉が際どい形になったので、よく分からないまま指していたのですが、最後(101手目)▲3四歩と取り込むところでいろいろ確認して、勝ちなのかなという感じでした。
――次局、7月13日(水)~14日(木)の第2局に向けて。
豊島 少し空くので、しっかり準備をしてまた頑張りたいと思います。
――2二玉・6一金型について。
藤井 やってみようかなと思っていた作戦でした。
――38手目から△6五桂▲同銀の進行は。
藤井 逃げる手も本譜▲同銀も有力なのかなと思っていたのですが、そのあと▲2四桂でかなり自玉が薄い展開を強いられるので、まとめ方が難しいと思って指していました。
――45手目▲2四桂のあたりの形勢判断は。
藤井 難しいかなと思って指していました。先手からの攻めの手段もいろいろありそうで分からなかったのですが、本譜のような感じになる可能性はあるのかなと。△1四金(60手目)自体は仕方ないと思ったのですが、対してこちらから見るといろいろ気になる攻めがありましたし、本譜に進んだあとも分からなかったので、長考になりました。
――今朝の時点での形勢判断?
藤井 ▲2九竜(75手目)と引かれたあと、単に△1八香成とするか、△3二玉▲2五桂打(77手目)に△同歩と取るか、そのあたりの比較で何がいいか分かりませんでした。本譜はもしかしたら(79手目▲3三桂成で)銀を剥がされてしまったので、危なかったかなと。▲2九竜に何かもう少し突っ張った指し方をする必要があったかもしれないなと思います。
――84手目△7五歩について。
藤井 対して▲3五歩と突かれてみると△7六歩に▲同銀と取られてしまうので、負けにしてしまっているなと思いました。△7五歩のところで△8六歩か△1七角か、違う手段で頑張らないといけなかったかと思います。
――94手目△7七角のあたりでは苦しい?
藤井 あのあたりは負けかなと思って指していました。
――本局を振り返って。
藤井 攻め込まれてかなり怖い展開が続いて、▲2九竜のあたりは形勢としては難しいような気がしたのですが、そこから形勢を損ねてしまったのが反省点だと思います。


















