2026年8月25日 (火)

皆さんこんにちは! 藤井聡太王位に伊藤匠二冠が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負第5局(徳島新聞社主催)は、8月26日(水)・27日(木)に徳島県徳島市「渭水苑」で行われます。ここまで両者2勝ずつ。先に3勝目をあげるのはどちらでしょうか。

対局開始は26日9時。持ち時間は各8時間、先手は藤井王位。両日とも昼食休憩は12時半~13時半、1日目の封じ手は18時の予定です。

本局の立会人は中田功八段、副立会人兼大盤解説は武市三郎七段(徳島市出身)、記録係は柳瀬俊輔二段(小林健二九段門下)、大盤解説聞き手は藤井奈々女流初段が務めます。また新聞三社連合加盟各紙に掲載される観戦記は相崎修司さんが執筆します。

本局のインターネット中継は、棋譜・コメントを潤、ブログを翔が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

【徳島新聞デジタル】
https://www.topics.or.jp/


【第5局協賛:徳島大正銀行】
https://www.tokugin.co.jp/

2026年8月19日 (水)

A7c09132(伊藤匠二冠が熱戦を制し、星を五分に戻した)
□伊藤二冠の談話

―― △8七歩(74手目)が封じ手だった。午前中はどのように見ていたか。
伊藤 封じ手のあたりは手が広くて、あまり絞りきれてはいなかったんですけど。単に△8二銀を想定していて、△8七歩が入った形はあまり考えていませんでした。そこで改めて時間を使う展開になって、▲6三香(77手目)が打てないと面白くないと思ったんですけど、なかなかその先に自信を持てない展開が続きました。

―― ▲4六馬(81手目)~▲6一香成(83手目)は辛抱の時間だったか。
伊藤 ▲6三香と打った時点で▲6一香成までは進める予定でしたが、改めて見ると自信がなくなってきて、そこでかなり時間を使ってしまいました。形勢は少し苦しくてもおかしくない気がしていました。

―― ▲9一飛成(95手目)~▲4一銀(101手目)と攻め合った。
伊藤 消去法で手を選んでいて、あまり自信はありませんでした。▲4一銀まで進んで負ける順も見えなかったので、少し面白くなっていてもおかしくない気がしました。

―― ▲4一銀以降の最終盤について。
伊藤 はっきり勝ちになって手が見えなくなりました。ただ、何とか残していたのかなと思います。

―― 一局を振り返って。
伊藤 判断の難しい局面が続き、よくわからないまま指していました。そういった意味では充実感のある内容でした。

―― 次局に向けて。
伊藤 タイに戻すことができたので、第5局もしっかり準備をして臨みたいと思います。

A7c09136(藤井聡太王位は猛追するも届かず)
■藤井王位の談話
―― 封じ手の前後について。
藤井 ▲7七桂(71手目)と跳ねられて、どのような方針で指すか難しく感じていました。△6四歩(72手目)と△6四香に迷っていました。本譜は先手に手を渡す指し回しになってしまうので、際どい展開になるのかなと感じていました。
―― △5五銀打(96手目)はごつい攻め方だった。
藤井 ▲6一香成(83手目)の前後が勝負どころだと感じていました。△7八と(84手目)は指しているときは自然かと思っていましたが、▲9四飛(85手目)で手が見えなくなりました。何かほかの手を掘り下げる余地があったかもしれません。△7七と~△5四香(86手目~88手目)は自分からと金を消すので、よい指し方ではないと感じていました。
―― ▲4一銀の局面について。
藤井 打たれて負けにしてしまったと感じていました。終盤は厳しい形勢でしたが、▲6六竜(121手目)の局面は手番がきたので、△4八香などを考えたほうがよかったかもしれません。ただ、終盤全体は厳しい局面が続きました。
―― 一局を振り返って。
藤井 少し駒得ではありましたが、1九の馬の働きが弱く、局面の急所をつかむのが難しい将棋でした。
―― 次局について。
藤井 一週間後ですぐに続くので、切り替えて臨みたいです。

A7c09141(主催紙のインタビューに応じる対局者)
A7c09157(インタビュー後、両対局者は大盤解説会に移動。お客様からは拍手が)

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▲伊藤匠-△藤井聡戦は、143手で伊藤二冠が勝ちました。終局時刻は21時30分。消費時間は▲伊藤二冠7時間59分、△藤井王位7時間59分(持ち時間は各8時間)。
伊藤二冠が勝ち、2勝2敗のタイに戻しました。第5局は8月26、27日(水・木)、徳島県徳島市「渭水苑」で行われます。

20260818119上図▲2八香が詰めろを消しながら、後手玉の逃げ道を制限する攻防手です。△2六香が手筋の切り返しですが、それは▲4一成銀以下後手玉に即詰みがあります。実戦は▲2八香△2一玉に▲6六竜と銀を取り、安全勝ちを目指しています。しかし、後手玉も王手がかかりづらくなり、さらに粘りやすくなりました。まだ勝負のゆくえはわかりません。

A7c09125(関係者はモニターを見つめる)