2023年5月18日 (木)

230518_059指し手の速度が上がっています。40手目△6五歩から20分少々で図の局面になりました。あっという間に中盤を通りすぎて終盤に入ろうとしています。中村太八段の評価は「激戦」。

Dsc_0417(東京の対局立会人、金沢孝史六段も控室へ)

Dsc_0447(継ぎ盤では▲6三銀と打ち込む変化まで調べられている)

230518_051羽生九段は34分の考慮で40手目△6五歩を決断。以下は両者とも早指しで進めて図の局面に。角を取り合う、激しい変化になりました。後手から△2九角があり、もう収まりそうにありません。先手は玉を8七に逃げ込む算段でしょうか。4八の金は取られそうですが、5五の銀は攻めに働きそうです。

Dsc_0226(羽生九段の揮毫扇子。将棋会館1階売店にて)

Dsc_0220(佐々木七段と深浦九段の師弟扇子。深浦康市九段は王位獲得3期)

230518_039時刻は17時をすぎました。手数は39手、スローペースです。中村太地八段が控室を訪れました。羽生九段とは、八王子の将棋道場「八王子将棋クラブ」の先輩、後輩の間柄です。中村太八段は「時間がたつと先手がよくなりそうなので後手は動きたい。具体的には△6五歩と突けるかどうか」と話しています。羽生九段も△6五歩の成否を考えているのか、図で時間を投入しています。

Dsc_0398(控室で検討する中村太地八段)

16時34分、天井カメラの映像です。両者とも体を前後に揺らし、読みふけっています。本格的な戦いに入る直前の難しい局面です。先手からすれば、後手がいつ攻めてくるかもわからない。後手からすれば、開戦で誤った判断をすると押さえ込まれかねない。盤をはさんでのせめぎ合い。精神的なタフさも求められそうです。

1634_2(佐々木七段が37手目▲6六歩を指した局面)

230518_036図の局面で佐々木七段は55分考え、▲6六歩としました。△6五銀を消しています。後手は32手目△4五歩▲同歩から攻めの態勢作りを始めているので先手は1歩得。後手の動きを押さえることができれば歩得の分だけ有利になります。一方で消費時間は、▲佐々木3時間11分、△羽生2時間6分(持ち時間は各4時間)。佐々木七段は残り1時間を切り、羽生九段とは1時間以上の差がつきました。実戦的に1時間は大きな差です。形勢は何ともいえません。

Dsc_0096(▲6六歩に55分。勝負を懸けた長考だったかもしれない)

飯島八段はABEMAのスタジオに移動。入れ替わりで高見泰地七段が控室へ。高見七段と佐々木七段の親交はよく知られています。コロナの規制が緩和され、検討風景もかつての姿に戻りつつあるのかもしれません。

Dsc_0367(高見七段)

Dsc_0356(検討に熱が入る田中寅九段。中腰で駒を動かしている)