長期戦か 銀を受けに使った先手は、攻め駒が少なくなりました。上図から▲2三歩成としても、△2九竜が王手と金取りです。どちらの玉も簡単に寄る格好ではなくなりました。控室では長期戦を予想する声が聞かれます。(現地は大雨とともに雷が鳴る)
攻め合い ▲2四歩に対して、△同竜では▲2五歩と押さえられて先手玉が遠のきます。佐々木七段は1時間48分あった持ち時間の大半を費やし、△3六銀を決断しました。銀打ちの攻め合いで先手玉に迫りました。残り時間は▲藤井27分、△佐々木12分です。(モニターに近づく中村修九段)
退路封鎖 藤井王位は妖しげな歩を放ちました。竜の利きを止めて、挟撃形で後手玉を追い詰めます。検討では△3六銀▲同金△同金▲2三角△3二歩▲3三歩と進め、そこで中村修九段が「待っていました」と△7九角(下図)と打ち込みました。△7九角が退路封鎖の決め手。先手は飛車と金のどちらで取っても、△4七金打▲6八玉△3八竜▲6九玉△5八竜までの詰みとなります。局面は終盤戦。どちらの玉にも危険が迫っています。(▲2四歩の局面で、藤井王位の残り時間は27分)
藤井王位、残り時間が1時間を切る 16時、藤井王位は残り時間が1時間を切るまで考え、▲3七同桂とと金を払いました。佐々木七段はノータイムで△4七角成と踏み込み、勝負を迫ります。そこで藤井王位は少考で▲同金と応じました。飛車を成らせても問題ないという指し回しです。中村修九段はモニターを見ながら「普通じゃあないんだね」とつぶやきました。(検討を続ける中村修九段)(強い雨が降り始めた。カエルにはちょうどいいか)