率直な放り込み 前記事の▲6二歩に、木村九段は28分の考慮で強く△7七銀と打ち込んでいきました。以下(1)▲7七同金は△同歩成▲同玉に△5五歩と突いて、先手玉が薄く、後手がいけそう。先手は(2)▲5八玉とかわして7八金を取らせ、どこかで▲4七玉と逃げ越す姿勢で指すことになりそうです。 (木村九段が相手玉に迫る)
思いきった歩打ち 図は14時20分頃の局面。と金攻めを見せた図の▲6二歩に対し、木村九段が30分近く考えています。「▲6二歩は少し意外な感じがしました」と、控室を訪れた杉本和陽四段。後手から△5五歩や△5五銀といった手段が見えているだけに、思いきった選択といえます。例えば現局面から△5五歩に▲6一歩成△5六歩▲6二と△6五桂▲5二と△3一玉という一直線の順は、後手がやれそう。豊島王位はどのような対応を用意しているのでしょうか。 (モニターの盤面を見ながら考える杉本和四段)
2日目、対局再開 (豊島王位は13時17分、木村九段は13時21分に盤の前に戻った) (腕組みをしながら考える豊島王位) (再開を告げられると、豊島王位はすぐに盤上に手を伸ばす) (指し手は飛車先を突き出す▲2四歩) (木村九段は身を乗り出して読み始めた)
2日目昼食休憩 図の△5二飛に豊島王位が1時間7分考えたところで12時30分になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島時間5時間50分、△木村4時間50分。対局は13時30分に再開されます。昼食の注文は豊島王位が「ビーフカレー、アイスティー」、木村九段が「鉄火丼(ご飯少なめ)」です。 (豊島王位の昼食) (木村九段の昼食)
消費時間が並ぶ 11時9分、豊島王位が33分の考慮で▲7三銀成(図)と着手しました。ここまでの消費時間は▲豊島4時間43分、△木村4時間37分。一時は豊島王位のほうが3時間以上多く残している場面もありましたが、これで消費時間はほぼ五分になりました。 (木村九段)