朝の控室 対局はスローペース。控室では福崎九段「利かずの駒並べ」に挑戦していました。81マスの将棋盤の上に40枚の駒を、それぞれの利きがほかの駒に当たらないように並べます。皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。福崎九段は「あと歩が1枚……」と悪戦苦闘していました。
対局開始 定刻の9時になり、立会人の福崎九段が「定刻になりました。広瀬八段の先手で対局を始めてください」と告げました。先手番の広瀬八段はしばらくの間目を閉じ、気持ちを高めている様子でした。羽生王位もゆっくりと着手。2日制のタイトル戦らしい、緩やかな時間の流れが感じられました。
振り駒 二人が駒を並べ終え、8時54分に振り駒が行われました。記録係が上位者の羽生王位の歩を5枚取り、よく振って散らします。羽生王位の「振り歩先」、表になった歩が多ければ羽生王位の先手、表になったと金が多ければ広瀬八段の先手になります。結果はと金が4枚。広瀬八段の先手に決まりました。