第54期王位戦七番勝負第2局 Feed

2013年7月23日 (火)

立会人のお二人に封じ手の予想をうかがいました。

■ 井上九段
 (1)△9四歩
 (2)△7五歩

第1候補に挙げた△9四歩を「指してみたい手ですね」と井上九段。△9四歩は2011年3月に指された▲行方八段-△郷田真隆九段戦(棋聖戦)の前例を踏襲した手で、ぼんやりした手に見えますが将来の端攻めをにらんでいます。△9四歩▲6七金右△6六歩▲同銀△6五歩▲5七銀△8八角成▲同玉△3三角▲9八玉と進んだときに、△9五歩(変化1図)が味のいい一手となります。
井上九段が第2候補に挙げたのが△7五歩。▲7五同歩△6六歩▲同銀に△7七歩(変化2図)と攻めていく狙いです。

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■ 小阪七段
 (1)△9四歩
 (2)△6六歩

小阪七段も井上九段と同じく第1候補に△9四歩を挙げました。▲行方-△郷田戦のように「端玉には端歩」を狙う一手が大きいとみているようです。第2候補の△6六歩は▲羽生王位-△郷田九段戦(2011年2月、朝日杯将棋オープン戦)で指された一手です。

(若葉)

33_1 (羽生王位が封じたのは前例通りの△9四歩や△6六歩だろうか、それともまた別の新手だろうか。2日目が注目される)

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33_4 (1日目が終了。2日目は明日9時に再開される)

(若葉)

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図の局面で封じ手の時刻となりました。
手番の羽生王位が別室に移動して次の一手を封じます。
封じ手を立会人に手渡して1日目が終了となります。

32_2 (羽生王位を待つ行方八段と立会人の井上九段)

32_3 (行方八段は腕を組んで盤面を見つめる)

(若葉)

1日目の終了時刻が近づいています。
控室では封じ手の準備が進められています。

31_2 (封筒に筆を入れる井上九段。対局場、日時、棋戦名、対局者名を確認しながら、1つ1つ文字を埋めていく。関係者が見守る中での作業に「緊張するわー」と井上九段。書きづらそうだ。「前に丸山先生の字を間違えたことがあってね。『九』山って書いてしもうて……」(井上九段))

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31_3 (副立会の小阪七段も署名)

31_4 (第1局を封じたのは行方八段だった。第2局はどちらになるだろうか)

(若葉)

29_1_2

時刻は16時30分、盤上がようやく動き出しました。
羽生王位が選んだのは自陣を整える△6二金。6三のキズを埋める大本命の一手です。指し手はさらに▲6八銀△7三桂と進み、その局面で行方八段が再び考えています。

控室の検討も再開されました。
「今度は先後入れ替えてやりましょか」(井上九段)
「反対にすると(モニターの)向きが違うから見にくいんやけどな……自分が入れ替わったらええか」(小阪七段)

29_2 (というわけで、井上九段と小阪七段が席替え)

(若葉)