第53期王位挑戦者決定戦
2012年5月30日 (水)
渡辺竜王の手厚い構想
44手目△8四歩に控え室では▲8九玉から▲6八飛を検討していましたが、実戦は▲6八銀上としました。
以下進行の一例は△8三銀▲6七銀△7二金▲6六歩△同歩▲同銀右(参考図)。ここまで進むと先手陣は玉頭位取りの非常に手厚い形が実現します。渡辺竜王らしい手厚い構想に藤井九段はどう対処するでしょうか。勝負どころのようです。
(八雲)
千葉幸生六段が控え室に来訪
じっと押さえる
藤井九段は△6六歩▲同銀に続いて、△6五歩と押さえて6筋の位を取りました。
△6五歩では、△4六歩▲同歩△4五歩の継ぎ歩攻めも考えられました。以下▲2四歩△同歩▲5五歩△同銀▲同銀△同角▲2四飛△2二歩(参考図)が進行の一例。先手は飛車を、後手は角をさばきあった形ですが、この変化は危険と見たのかもしれません。
(八雲)