振り飛車の魂 ―棋譜コメントより抜粋―「時間のないなかで、なんという落ち着き。ここで振り飛車の魂である左桂を活用した」 振り飛車魂を見せた藤井九段の勝負手。控え室の検討が進められていますが、「△3三桂は好手では」の声が増えています。 (18時25分頃の控え室) (八雲)
決戦へ 控え室で「どうするのか」と見られていた局面で△6六歩が指されました。▲同銀に△同角▲同金△4六飛の強襲を狙った手で、控え室でも候補にはのぼったものの、無理筋と見られて早々に検討が打ち切られていました。果たして藤井九段に成算は。 △6六歩までの消費時間は▲渡辺2時間55分、△藤井3時間44分。藤井九段は残り16分です。 鳩森神社の花(名称不明) (八雲)
静まる控え室 50手目△3五歩の仕掛けから▲同歩△4四角▲2六角△6三金▲6八銀と進みました。控え室で予想されていた展開ですが、この局面で振り飛車側に思わしい手が見つかっていません。継ぎ盤で振り飛車側を持った千葉六段が考え込み、検討の声も止まって控え室は静まり返っています。 (鳩森神社の梅の実) (八雲)
17時、藤井九段が動く 17時を回り、千駄ヶ谷の街に夕焼け小焼けのチャイムが響いた。その音が鳴りやんだ直後に、藤井九段は△3五歩。そして「はあー」と深いため息をついて席を外しました。互いに手を渡しあう渋い展開でしたが、この手を境に再び激しさを増しそうです。 △3五歩までの消費時間は▲渡辺2時間19分、△藤井3時間24分。 (鳩森神社の早咲きのアジサイ) (八雲)
揺れる形勢判断 画像は16時50分頃の中継画面。藤井九段はじっと端歩を突いて手を渡しました。控え室では少し前まで先手優勢ムードでしたが、検討を進めると先手がハッキリ良くなる順がなかなか見つからず、互角に近いムードに戻っています。 (八雲)