第53期王位戦挑戦者決定リーグ Feed

2012年5月11日 (金)

△藤井猛九段-▲牧野光則四段
Fuj Mak
初手合いが白組の優勝決定戦という大一番に。四間飛車の使い手である藤井九段(左)と居飛車党の牧野四段(右)、戦型は対抗形が有力。藤井九段は前期、羽生善治名人(当時)と挑戦権を争った。2年連続の決定戦進出なるか?

△丸山忠久九段-▲村山慈明五段
Mar Mur
二人は残留を懸けて戦う。過去の対戦は1局あり、丸山九段(左)の勝ち。居飛車党同士、後手番の丸山九段が作戦を選ぶことになりそうだ。横歩取りか、それとも一手損角換わりか。「序盤は村山に聞け」で知られる村山五段(右)の序盤作戦に注目。

▲高橋道雄九段-△日浦市郎八段
Tak Hiu
白組ベテラン同士の対局。リーグ残留の可能性はなくなっているが、勝ちを目指すのはいつもの対局と同じだ。過去の対戦成績は高橋九段(左)2勝、日浦八段(右)2勝。両者とも居飛車党で、戦型は矢倉や横歩取りが有力。

※写真は今期のリーグ戦でのもの。撮影……梅記者、牛蒡記者、八雲記者、文

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2012年5月10日 (木)

羽生善治王位への挑戦を目指す挑戦権決定リーグは、5月11日(金)に最終戦を迎える。この最終戦では恒例の一斉対局が行われ、紅白それぞれのリーグで挑戦者決定戦へ進出する棋士を決めることになる。2つのリーグでの現状は次の通りだ。

■紅組
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前王位の広瀬章人七段をはじめ、有力若手が揃い大混戦の紅組。3勝1敗の渡辺明竜王は勝てば挑戦者決定戦進出が決まり、敗れた場合は少なくとも相手の船江恒平五段、▲広瀬章人七段-△戸辺誠六段戦の勝者による3人でのプレーオフが決まる。さらに△中村修九段-▲豊島将之七段戦で豊島七段が勝利した場合は、豊島七段を加えて4人でプレーオフを行うことになる。
リーグ残留の面では、渡辺竜王が勝った場合、渡辺竜王と▲広瀬七段-△戸辺六段戦の勝者が残留。渡辺竜王が敗れた場合は、基本的には▲広瀬七段-△戸辺六段戦の勝者と、挑戦者決定戦に進んだ棋士が残留することになる。

■白組
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混戦の紅組に比べ、白組の状況はシンプルだ。3勝1敗同士の△藤井猛九段-▲牧野光則四段戦の勝者が挑戦者決定戦に進出する。リーグ残留では、藤井九段が敗れた場合は牧野四段、藤井九段の両者が残留。藤井九段が勝った場合、△丸山忠久九段-▲村山慈明五段戦の結果によって状況が変わる。順位上位の村山五段が勝ち3勝目をあげれば、藤井九段、村山五段の残留で決定。村山五段が敗れると、順位が同じである丸山九段と牧野四段が、残留決定戦を行う。

インターネット中継では、最終一斉対局6局のうち3局をリアルタイム中継し、残り3局についても本ブログで随時状況をお伝えする。
・紅組 △渡辺明竜王-▲船江恒平五段戦 担当:吟記者
・紅組 ▲広瀬章人七段-△戸辺誠六段戦 担当:紋蛇(もんじゃ)記者
・白組 △藤井猛九段-▲牧野光則四段戦 担当:烏記者

ブログは文が担当する。挑戦権、残留を巡っての息詰まる戦いにぜひ注目を。

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