2012年5月10日 (木)

挑戦者決定リーグ、最終戦一斉対局を中継

羽生善治王位への挑戦を目指す挑戦権決定リーグは、5月11日(金)に最終戦を迎える。この最終戦では恒例の一斉対局が行われ、紅白それぞれのリーグで挑戦者決定戦へ進出する棋士を決めることになる。2つのリーグでの現状は次の通りだ。

■紅組
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前王位の広瀬章人七段をはじめ、有力若手が揃い大混戦の紅組。3勝1敗の渡辺明竜王は勝てば挑戦者決定戦進出が決まり、敗れた場合は少なくとも相手の船江恒平五段、▲広瀬章人七段-△戸辺誠六段戦の勝者による3人でのプレーオフが決まる。さらに△中村修九段-▲豊島将之七段戦で豊島七段が勝利した場合は、豊島七段を加えて4人でプレーオフを行うことになる。
リーグ残留の面では、渡辺竜王が勝った場合、渡辺竜王と▲広瀬七段-△戸辺六段戦の勝者が残留。渡辺竜王が敗れた場合は、基本的には▲広瀬七段-△戸辺六段戦の勝者と、挑戦者決定戦に進んだ棋士が残留することになる。

■白組
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混戦の紅組に比べ、白組の状況はシンプルだ。3勝1敗同士の△藤井猛九段-▲牧野光則四段戦の勝者が挑戦者決定戦に進出する。リーグ残留では、藤井九段が敗れた場合は牧野四段、藤井九段の両者が残留。藤井九段が勝った場合、△丸山忠久九段-▲村山慈明五段戦の結果によって状況が変わる。順位上位の村山五段が勝ち3勝目をあげれば、藤井九段、村山五段の残留で決定。村山五段が敗れると、順位が同じである丸山九段と牧野四段が、残留決定戦を行う。

インターネット中継では、最終一斉対局6局のうち3局をリアルタイム中継し、残り3局についても本ブログで随時状況をお伝えする。
・紅組 △渡辺明竜王-▲船江恒平五段戦 担当:吟記者
・紅組 ▲広瀬章人七段-△戸辺誠六段戦 担当:紋蛇(もんじゃ)記者
・白組 △藤井猛九段-▲牧野光則四段戦 担当:烏記者

ブログは文が担当する。挑戦権、残留を巡っての息詰まる戦いにぜひ注目を。

(文)