第53期王位戦挑戦者決定リーグ Feed

2012年5月11日 (金)

Mf_21▲牧野-△藤井戦は藤井九段が角道を止め、オーソドックスなスタイルの四間飛車に。近年は角道を止めない振り飛車(石田流やゴキゲン中飛車)の台頭によって、採用数ががくっと減った。その理由は、居飛車穴熊が天敵になったから。当然牧野四段も穴熊を目指すものかと思いきや、なんと先手の作戦は5筋位取り。思わず「昭和の香り」と形容したくなる戦型だ。


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大広間では4局が行われる。戸辺六段は電車遅延のため開始時に姿がなかった。

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(雲鶴の間から見た大広間)

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(棋峰の間。広瀬七段が一人)

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(高雄の間には2局)

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(定刻の10時、対局者が一礼して対局が始まった)

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▲広瀬章人七段-△戸辺誠六段
Hir_4 Tob_4
リーグ残留決定戦となる本局。渡辺竜王が敗れた場合、勝者はプレーオフへの参加権を手にする。広瀬七段(左)は穴熊の使い手として知られるが、実際は居飛車と振り飛車の両方を指しこなすオールラウンダー。対する戸辺六段(右)は攻める棋風の振り飛車党で、戦型は対抗形が大本命。これまでの対戦成績は広瀬七段3勝、戸辺六段2勝。

△渡辺明竜王-▲船江恒平五段
Wat Fun
紅組単独トップの渡辺竜王(左)は、本局に勝てば挑戦者決定戦進出が決まる。相手は関西の若手、船江五段(右)。プロ入り後、22年ぶりに順位戦C級2組を1期で抜けた実績を持つ。二人はこれが初手合い。竜王・王座を保持し三冠目を目指す渡辺竜王に、船江五段の力はどこまで通用するか。

△中村修九段-▲豊島将之七段
Nak Toy
若手が集まる紅組で奮戦した中村修九段(左)は、頭角を現しつつある関西の気鋭、豊島七段(右)と対局する。中村修九段に残留の目はないが、豊島七段は他力ながらプレーオフへの可能性を残している。二人は本局が初手合い。中村修九段は後手番では角交換型振り飛車をよく指している。本局でも「不思議流」の指し回しが出るのだろうか。

※写真は今期のリーグ戦でのもの。撮影……太郎記者、文

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