第51期王位戦七番勝負第1局 Feed

2010年7月14日 (水)

Oui201007131_70 左図の局面で広瀬章人六段が26分考え、12時半からの昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲広瀬5時間55分、△深浦4時間49分(持ち時間各8時間)。対局は13時半に再開されます。

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(深浦王位の昼食は和風ピラフとオレンジジュース)

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(広瀬六段の昼食は松花堂弁当。昨日と同じくお吸い物・ご飯・デザート付)

(翔)

Oui201007131_54 ▲3三角成といきましたね。対して△同銀でした。形が乱れるのでやりづらいと思っていましたが。▲7六歩と継続して手を繋いでいくでしょう。以下△同飛▲6五飛△7九飛成▲6三飛成が一番自然な進行です。▲6三飛成まで進んだ局面は、通常一段目に飛車を成り込んだ後手に分があるのですが、本局では▲5四歩と連動して次の▲5三歩成があるので先手の三段竜もなかなか迫力あります。後手が変化に出るとすれば▲6五飛の局面ですね。

Oui201007131_58 (△3三同銀以下、▲7六歩△同飛▲6五飛に)△7九飛成といきましたね。ここまで封じ手から予想される手順としては一番激しい手順です。▲6三飛成にはとりあえず一回△6二歩と打って竜を追います。以下▲8三竜に△8二歩(参考1図)が継続の好手です。

Sankou01 ▲同竜なら△6四角で竜取り+△3九竜の狙いで後手勝勢です。進んでみればなるほどという感じです。後手は角を△7五、△6四に使うための54手目△3三同銀だったのですね。
▲6三飛成、△6二歩のときに▲5三歩成は△6四歩▲4二と△同金上で先手不利です。

Sankou02_2  ▲6三飛成、△6二歩の局面で竜が引き揚げるようでは先手不利ですから、ここで一回▲4四歩と突くのが一目筋です。▲4四歩に△同歩ならそこで▲6三飛成として、以下△6二歩に▲4三銀(参考2図)と放り込んでいきます。これは食いつけそうです。なので▲4四歩には△同銀でしょうか。そこで先手は▲4六桂と打っておいてあとの▲3四桂を狙う。これは▲4九歩の底歩も用意していてありそうです。

Sankou03 ▲4四歩以外の攻めの筋としては▲3五歩(参考3図)という手もあります。△同歩なら▲2五桂や▲3四歩、▲4四歩いずれの攻めでも攻めが繋がります。なので後手は▲3五歩には手抜きで△8七角か△8九竜のような感じだと思います。

Oui201007131_59▲5三銀・・・とりあえず感触は良くない。相穴熊特有の攻めなのでしょうか。ここら辺の感覚が優れているのが広瀬六段の「振り穴王子」の所以なのですが。深浦王位はここで長考すると思います。後手は手の広い局面です。一番自然な指し手は△8九竜として次に△1五桂を狙う。但し先手も▲6九歩の底歩を用意してるので簡単にはやられません。△3一角と逃げると▲4四歩、△同歩として▲6三飛成ですかね。後手としては角がお荷物になる展開だけは避けたいので、△3一角とは逃げないで別の手を探したいところです。▲5三銀は広瀬六段の才能の片鱗が見える一手です。後手が優勢になる順がなかなかみつかりません。やはり並みの感覚ではないですね。

(佐藤慎一四段のチャット解説より)

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(封じ手)

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(封じ手を見ながら思い出を語る、三社連合の藤本裕行さん)

藤本さんは元奨励会員で、先日のプロ公式戦・朝日杯にもアマ代表として出場したアマ強豪です。
「奨励会時代に2日制タイトル戦の記録係を務めたときに、封じ手時刻1分前に(封じ手用紙に書く図面の駒の)最後の1枚を書き間違えてしまったことがあります。僕自身は『あ、間違えちゃった』と思っただけだったのですが、副立会人で対局室にいた師匠(淡路仁茂九段)が『あ!』と声をあげて、対局者がすごくびっくりしていました」

(翔)