2025年5月22日 (木)

終局直後

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■永瀬拓矢九段
――一局を振り返って。
永瀬 ▲7六香(75手目)が工夫というか研究会で指したことのある手だったんですけど、穏やかな展開になりやすいので、角換わりは激しい展開を望むところがあるので正反対ですが、ゆっくり指してどうなるのか、やってみようと思いました。
――▲7七玉(97手目)と受けたあたりは。
永瀬 形勢は難しいのかと思っていました。基本的に金銀と王様の厚みで指す将棋なので、王様も守りに利かせてどうなっているかと思いました。
――王位挑戦は初めて。挑戦権獲得について。
永瀬 割と上に行くことも少ない棋戦でしたので、挑戦を決めることができてよかったと思います。リーグから勝ち上がって挑戦者決定戦ですので、なかなか上に行くのは大変な印象もありました。
――名人戦でも挑戦中で藤井聡太王位との七番勝負が続く。
永瀬 そうした形にできてよかったと思います。

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■佐々木勇気八段
――▲7六香(75手目)と打たれたあたりは。
佐々木 こちらの用意がない状態になってしまって。前例のある手だったと思うので、そこは研究不足だったと思います。
――一局を振り返って。
佐々木 ▲7七玉(97手目)と受けられたときに最善の手順がわからなかったんですけど、本譜の△4二歩(105手目)はない手で、△4七歩と打つべきで▲6五歩△8四桂の順が細いと思ったんですが、まだそれで勝負すべきだったかなと思いました。
――今期の王位戦を総括して。
佐々木 強い方々と対戦できたので、充実したリーグだったと思います。