2025年7月

2025年7月28日 (月)

第3局はABEMAで動画配信があります。1日目の出演者は解説者:佐々木大地七段、黒沢怜生六段、塚田恵梨花女流二段、和田はな女流1級。2日目は近藤誠也八段、井出隼平五段、貞升南女流二段、宮宗紫野女流二段です。(30日追記=貞升女流二段から野原未蘭女流二段に出演変更)

【1日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/CYmMb1WNRwzDUj
【2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/CYmMcDjAA4z8ET

Abema01 

Abema02

現地の大盤解説会(新千歳空港ポルトムホール)は2日目の30日(水)14時30分に開場、15時に開始予定です。チケットはまだ若干名の残席があるようです。詳しくは以下のリンク先をご覧ください。セブンイレブン発券が便利です。解説は阿部健治郎七段、聞き手は山口恵梨子女流三段。

【道新プレイガイド】
https://doshin-playguide.jp/ticket/detail/522

Gen01

伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負は、藤井聡太王位に永瀬拓矢九段が挑戦するシリーズ。藤井王位が2連勝スタートを決めました。第3局は2025年7月29日(火)から30日(水)にかけて、北海道千歳市の新千歳空港国際線旅客ターミナルビル内のホテル「ポルトムインターナショナル北海道」で行われます。

第3局の先手番は永瀬九段。対局開始は9時。持ち時間は2日制の各8時間。昼食休憩は12時30分から13時30分。封じ手時刻は18時。翌日9時から指し継がれます。立会人は島朗九段、副立会人と現地大盤解説は阿部健治郎七段、大盤解説の聞き手は山口恵梨子女流三段、記録係を吉田響太三段(所司和晴七段門下)がそれぞれ務めます。本局の観戦記担当は大川慎太郎さんです。

棋譜中継は琵琶、ブログ更新が牛蒡が担当します。よろしくお願いします。

【第3局棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202507290101.html

【主催=新聞三社連合】
http://live.shogi.or.jp/oui/sansha.html
【主催=日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/match/oui/
【第3局主催=北海道新聞社】
https://www.hokkaido-np.co.jp/
【特別協賛=株式会社伊藤園 お~いお茶】
https://www.itoen.jp/oiocha/

第3局後援=千歳市、千歳市教育委員会、日本将棋連盟北海道支部連合会
第3局協賛=北ガスグループ、北海道エアポート
第3局特別協力=ポルトムインターナショナル北海道

Dsc_2795(前夜祭会場に掲示されていたポスター)

2025年7月16日 (水)

Img_9883(連勝を決めた藤井聡太王位)

□藤井王位のインタビュー
――1日目を振り返って。
 後手の指し方が有力とイメージを持っていた。手順がしっかりと思い出せないところがあり、▲8三角(39手目)と打つと、角が狭い形でどうなっているかわからない局面が続いた。

――▲5五桂(85手目)と切り返した局面について。
 △5一玉(78手目)のときに▲3六歩と突いて銀を助けるのも考えていたが、キズになる可能性もある。▲5五桂ならこちらの玉がすぐに寄らない形になるが、△4四飛(86手目)を軽視していた。そのあと▲5五銀右(91手目)と出るようでは自信が持てない。3八金・3九飛の壁なので不安の多い局面だった。

――▲5六香(95手目)から攻め合いになった。
 直前の△4六銀では、△5六歩を本線に考えていて、銀打ちは予想していなかった。香を打つと自玉が安全になる代わりに攻めが細くなるので、微妙なところかと思っていた。

――最終盤の攻め合いについて。
 ▲2三歩成(111手目)は、何か後手に手段があれば負けという局面で、下駄を預けるような気持ちで指していた。

――改めて一局を振り返って。
 形勢判断のできない局面が多く、途中は自信がないところもあったが、はっきりと悪いと思った局面はなく、非常に難しい将棋だった。

――次局に向けて。
 後手番で迎えることになる。しっかりと準備をしていきたい。

Img_9885(敗れた永瀬拓矢九段)

■永瀬九段のインタビュー
――封じ手あたりの局面について
 手前まで課題の想定局面だった。▲3八金(75手目)のときに△3三桂は頑張り過ぎかと思い、封じ手の△5四歩を選んだ。

――▲5五桂の切り返しについて。
 手前で40分使って▲5五桂が見えた。難しい局面が続いたが、最終盤はどのように指せば難しかったか、発見できなかったのが課題と思う。

――△7五桂(104手目)と攻めあった形勢判断
▲2四歩(103手目)を突かれると受けがない。打ったときは、少し指せているような気がしていた。しかし、具体手が発見できず、判断が誤っていたかもしれない。

――一局を振り返って。
 後手のほうがまとめにくい形で、判断が難しい。もう少し均衡を保つことができれば、熱戦になったかもしれない。

――次局に向けて。
 先手番と決まっている。精一杯準備をしたい。
Img_9886

Oui202507150101131 伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第2局、▲藤井王位-△永瀬九段戦は、19時0分、131手で藤井王位の勝ちとなりました。消費時間は▲藤井7時間44分、△永瀬7時間59分。これでシリーズ成績は藤井王位の2連勝となりました。第3局は7月29、30日(火、水)に北海道千歳市「ポルトムインターナショナル北海道」で指されます。